八重樫東の進化にビックリ

【BOX】八重樫「足に磨きかける」井上「100点満点の試合を」(スポーツ報知) - goo ニュース

 12月6日に両国国技館でLフライ級時代に10度の防衛に成功した1位のエド
ガル・ソーサに大差の判定勝ちしたWBCフライ級王者の八重樫東の試合ぶり
には驚いた。


 リーチで9㎝劣るにも拘らず変幻自在の動きでソーサを翻弄して強打をまともに
貰わずスピードで圧倒するという‘攻撃的アウトボクシング’で3日前にIBFミニ
マム級王者の高山勝成が披露したのに勝るとも劣らないレベルの内容だった
のだ。


 個人的には八重樫について辛口だった。

 というのも最短キャリアでの世界挑戦でイーグル京和から完敗していたし11年
10月にポンサワン相手に激闘の末10RTKOでWBAミニマム級タイトルを奪取
した試合でも‘井岡一翔なら ほとんどパンチを貰わずに終盤のストップ勝ちした
のではないか’というスタンスで見ていた。


 だから昨年6月の井岡との統一戦でも‘せめて指名試合をこなしてやらないと’
と考えていたクチで試合予想も井岡の圧勝だったし、実際 試合中に八重樫は
井岡の左で両瞼を腫れ上がらされ海外のレフェリーならストップされてもおかしく
ないぐらいだったのだ。

 ところが井岡に敗れてから再起しただけでなく今年4月に一気に2階級上げて
WBCフライ級王者の五十嵐俊幸に挑戦して判定で完勝したのだ。


 もっとも五十嵐自体が そこまで強い王者ではなかったし地方在住の関係で試合
自体を見られなかったので1位にランクされているエドガル・ソーサに勝てる方が
残らなければと思っていたぐらい。


 そして8月の初防衛戦で快勝したものの‘ソーサが相手だったら’という疑念が
尽きなかったし激闘癖が出たらヤバいと予想していたのだったが、最後まで足を
止めずに動きながらパンチをまとめての完勝で柴田国明がベン・ビラフロアや
リカルド・アルレドントを攻略した試合を思い出すような内容だったのだ。


 こうしてみると常に強い相手と戦うという姿勢が成長を促したのだろうし、フライ
級に上げてからは減量から開放されたからか更にスピードが生きるという好
循環でレベルアップしたのは間違いない。


 そして無理に体重を絞って減量苦をアピールしながら確実に勝てる相手としか
戦おうとしない連中の間逆を行っているのが分かるだろう。


‘艱難辛苦汝を珠にせん’という諺がピッタリだし、それを地で行った結果の
八重樫の急成長だ。 

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