牧史郎の最後の呟きが全てを物語る氷の死刑台

 今から50年前の今日OAされたのが、怪奇大作戦13話・氷の死
刑台。

 平凡な中年サラリーマン・岡崎が人工冬眠を研究している科学
者・加瀬に‘1日だけの蒸発’と騙され、人体実験の素材として眠り
続けていたのだが7年後に目覚めた時には冷凍人間になっていた
という展開だ。

 冷凍人間となった岡崎は直に触れた部分が重度の凍傷を起こすほ
ど体温が極端に低く、体組織が氷のように変質しているため筋肉や
関節などの動きがスムーズさを失っている一方で拳銃による実弾は
通じないという特性を持つ。

 7年間眠り続けていたので当然ながら7年前の記憶しかなく自分
の住んでいた家に帰ろうとするわけだが、既に家族は引っ越してい
るため他人の家になっていた事から混乱している。

 そして言葉巧みに騙した加瀬と島村に復讐するべく2人が所属す
る大学に乗り込んだ冷凍人間は島村を殺害した後に、秘密実験室に
行って加瀬をも手にかけようとするが発狂していたのを見るとその
まま出て行ってしまう。

 SRIは冷凍人間の出没する地点が冷凍人間のかつての自宅だった
事を突き止めて待ち受けると、警官隊の警棒による攻撃や拳銃をも
跳ね返すため止むなく準備していたサンビーム500を浴びせて融解
させたのだった。

‘かわいそうに、あの男は既に7年前に殺されていた。いや7年の
氷の死刑台で殺され続けていたんだ・・・狂った死刑執行人によって。

そしてそれが今終わった’というラストの牧史郎のセリフがこのEP
の悲劇性を象徴している。

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