F東京・森重「背が低いなりの戦い方は必ずある」23日UAE戦は頭脳勝負
連日WBCで沸いている日本のスポーツ界だがサッカーもW杯
ロシア大会アジア最終予選のUAE戦まで残り10日を切っており、
ちょうどWBC決勝の日の深夜に行われるわけで大いに注目される。
UAEとは前回ホームで1-2で逆転負けを喫しているだけでなく、
一昨年のアジア杯ではベスト8で1-1で引き分けPK戦の末に敗
れて連覇を阻まれた相手だけにマスコミは例によってUAE脅威論
を展開し不安を煽っている。
たしかにホームで1-2の逆転負けを喫した相手にアウェーで戦
うのだからマスコミが言うところの‘大一番’というのも分からな
いでもないが、個人的には前回とは迎えるシチュエーションが違う
ので今回の方が楽ではないかと思うのだ。
昨年9月の対戦では最終予選の初戦でホームでの対戦だったから
‘負けは論外、引き分けもダメ’という雰囲気で勝ち点3がマスト
だったのに対し、UAEはアウェースタートだから引き分けOKと
いう立場だった。
ところがUAE戦後に日本は苦闘しながらもタイとイラクに連勝
した後にアウェーでオーストラリアと引き分け、ホームでサウジア
ラビアに勝って勝ち点を10にまで伸ばしているからホーム全勝&
アウェー引き分けという‘法則’からすれば勝ち点では1足りない
だけだ。
一方UAEはアウェーで日本に勝つという幸先のいいスタートを
切りイラクとタイには勝ったものの、オーストラリアとサウジには
敗れて勝ち点9の4位だから今回の対戦で勝ち点3がマストなのは
UAEである。
‘ホームで負けた相手にアウェーでは厳しい’という論調はもっと
もらしく聞こえるが、正直言って9月のUAE戦の時に比べて日本の
仕上がり具合は今回の方がいいしハリル・ジャパンになってからは
アウェー仕様の戦いが得意になっているのを考えると引き分けOK
状態で戦えるのは悪い事ではない。
むしろ引き分けOKという戦いを得意とするUAEがホームで勝たな
ければいけなくなっているのは、却ってプレッシャーがかかるだろ
うから10月のオーストラリア戦のような慎重な戦いをして0-0の
時間が長くなればなるほど有利になっていくと思うのだ。