ウルトラマンネクサスでは民間人ゲストが登場し、事件に拘って
いるケースが多い。
姫矢編では姫矢の先輩ジャーナリストとして根来甚蔵や佐久田 恵
らが登場し、いろいろと謎の多い姫矢の素性を語る役割を果たして
いるのだから貴重なキャラである。
根来が特ダネを取るためには手段を選ばないタイプのジャーナリ
ストで姫矢に まとわり付いて行くのに対し、恵は姫矢が務めていた
職場の先輩で忽然と姿を消した姫矢の事を気にかけていた。
だから孤門が姫矢の事を聞くために訪ねて来た時に姫矢の事を詳
しく説明するのだが、本来ならここで退場となるはずが溝呂木眞也
から狙われて姫矢の心を乱すため決戦場所である終焉の地に拉致さ
れる。
ウルトラマンに変身する者の心を乱すために近親者を襲撃すると
いうのは帰ってきたウルトラマンでナックル星人が郷秀樹の心を乱
すために恋人の坂田アキと兄の健を殺害した例が最も有名だが、
狡猾な溝呂木も孤門を闇の世界に引きずり込むために斎田リコを
はじめとした一家を惨殺した。
だから恵を拉致する事によって姫矢を動揺させようと考えるのは
溝呂木ならば十分考えるわけで、人質として終焉の地に連れ去ると
姫矢の正体がウルトラマンである事などを説明する。
ただし恵の想いとは裏腹に姫矢は自らの思いを遂げる事のみに
集中していたので、人質に取られたり正体をばらされたりしても
多少の動揺はあったかもしれないが溝呂木が思うほどの効果はな
かったようだ。