マイケル・ジアッチーノと福田裕彦

 ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリーはスター・ウォーズ
シリーズのスピンオフ作品という事で、シリーズ独特のOPロールも
ないし音楽もジョン・ウィリアムズを使われているもののメインで
はない。

 ちなみに音楽監督はマイケル・ジアッチーノでM:i:III以降のミッ
ションインポッシブルシリーズやジュラシックワールドに猿の惑星:
新世紀などを担当しているのだが、ジョン・ウィリアムズとは遜色
ないBGMを聴かせてくれた。

 映画においてBGMは重要な要素でゴジラシリーズでも当初は伊福部
昭の重厚なBGMだったのが、B級アクション映画の福田純が監督にな
ると軽快な佐藤勝に変更され一気にムードが変わったものだ。

 またウルトラシリーズでもファンタジー色が強いウルトラQやウル
トラマンはジャズ畑出身の宮内国郎だったのが、SF色の強いウルト
ラセブンになるとクラシック畑出身の冬木透になった事など代表的
だろう。

 逆に言えば仮面ライダーシリーズの菊池俊輔のように同じ作曲家が
BGMを担当すると作品世界が変わらない。

 そういう意味では11年にOAされたウルトラゾーンでは音楽が故・
宮内国郎だったのを福田裕彦が音楽制作を担当しているのでウルトラ
Q的な雰囲気を壊さずに済んでいた。

 何しろ円谷作品ではウルトラゾーンだけでなくネオ・ウルトラQや
怪奇大作戦ミステリーファイルで宮内氏や山本直純的なBGMを、ギラ
ラの逆襲では伊福部昭的な劇場版・電人ザボーガーでは菊池俊輔的
なBGMで旧作の雰囲気を壊す事なく昇華させているのだから。

 そういう意味ではローグ・ワンのマイケル・ジアッチーノと福田
裕彦は素晴らしい仕事をしたと思うのだ。

 

 

 

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