強力FW頼みから万能型に進化した帝京ラグビー

釜石も神鋼も超える帝京大の8連覇。 逆転の主役は「平尾2世」松田力也

 先日ラグビーの大学選手権で帝京大が8年連続優勝を果たした。

 ラグビーの連覇記録といえば社会人で新日鉄釜石と神戸製鋼の
7連覇というのが金字塔として燦然と輝いているもののの、メン
バーの入れ替わりが激しい学生スポーツでの8連覇となれば1度
も優勝を経験せずに卒業する学年が既に5学年あるのだから凄い。

 帝京が台頭する前の大学ラグビーは早稲田と関東学院の2強状態
だったのが07年に寮での大麻草栽培事件で関東学院が低迷の入り
口に入り始め、01年の清宮克幸体制発足以来90年代の低迷から一
気に復活を果たした早稲田の独壇場になるのではと思われた頃。

 早稲田のライバルである慶應は対抗戦あたりで肉薄できても選手
権では勝てないというパターンだったし、明治は故・北島忠治御大
が逝去した後遺症から立ち直れず名ウイング・吉田義人が率いても
勝てない状態だった。

 そんな中で09年度大学選手権のベスト8で前年の決勝で敗れた
早稲田に31-20で勝ち3連覇を阻止すると、その勢いで決勝では
東海に14-13で逃げ切って初優勝を飾った。

 翌10年度は対抗戦で早稲田や明治にも敗れて4位に終わったも
のの選手権の決勝では早稲田に17-12で勝ち、対抗戦の雪辱を果
たしてから時おり対抗戦では取りこぼしはするものの選手権には
仕上げて来て無類の強さを発揮するようになったのだ。

 当初は強力FWが看板というイメージが強かったのだが先日の
東海戦などはスクラムで押しまくられながらもSO松田の巧みな
キックや、スピードを生かしたBKの差で14点差を逆転勝ちする
など万能型にモデルチェンジしてきた。

 こうなると帝京の連覇を止めるのは付属の東海大迎星が強豪に
なり卒業生が進学する東海か?清宮時代に現役で勝ち方を知って
いる山下大吾率いる早稲田か?今年躍進した天理や同志社などの
関西勢か?来年度以降が楽しみになってくる。

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