アニメ版バビル2世は東映との相性が悪かった？

　今から50年前の月曜19：00からはTBS系でキックボクシング、NTV
系で流星人間ゾーン、そしてTV朝日（当時はNET）系ではバビル2世
がOAされていた。

　バビル2世は73年の元日に始まったのだが当初は原作に近い内容が
多く、それなりに面白く見ていたのだが徐々に東映テイストという
べきか原作から離れたようなオリジナルの設定内容のEPが増えてい
くわけで特に8話からは学生服姿から青い戦闘服を着用しマジンガー
Zのパイルダーのようなバビル2世号に搭乗して戦う設定が加わった。

　そういった意味で原作から徐々に離れて行ったのだが当初は理解
していたものの、徐々に‘オイ、オイ’状態になり流星人間ゾーンや
キックボクシングにチャンネルを合わせていたのだ。

　バビル2世が東映製作という事で原作から設定が変更されるだろ
うとは思っていたが、ここまでとは思わなかったから少なくとも
バビル2世に関しては外れなのかもしれない。

　東映テイストは原作がある作品をエンターテイメント系に変更
させており仮面ライダーを始めとした石ノ森章太郎や永井豪作品
など、原作をそのまま実写化しても人気は出なかったろう作品が
多い。

　横山光輝作品も仮面の忍者赤影など原作は真面目な忍者マンガ
なのに東映の手が入ると時代設定を豪快に無視した内容に変貌し
ていたのだが、むしろそちらの方がぶっ飛んで面白く見る事がで
きたしジャイアントロボも然り。

　しかしバビル2世は東映テイストとは相性が悪かったようで、
個人的には何だかせっかくの素材を微妙にしてしまった感が強
く原作に忠実な方がよほど面白かったと思うのだ。