井上尚、最速で王座奪取=八重樫は3度目防衛―WBCダブル世界戦(時事通信) - goo ニュース
昨夜 大田区総合体育館で行われたWBC:Lフライ級タイトルマッチで
挑戦者で4位の井上尚弥が王者アドリアン・エルナンデスに6RTKO
勝ちしてプロ入り6戦目という日本最速キャリアでの世界タイトル
奪取という快挙を演じた。
私の試合前の予想はKOでエルナンデス、井上が勝つなら際どい
判定と思っていたが何せ6戦目では荷が重い相手と思っていた。
というのもエルナンデスは32戦29勝(18KO)2敗1分というキャリ
アを誇り最近では4度の防衛に成功しているのに対し、井上は日本
&東洋タイトルを4戦目&5戦目に獲得しているものの いかんせん
東洋圏内の相手ばかりでメキシカンファイターのエルナンデスの
突進を捌けるのか心もとなかった。
ジムの会長である大橋秀行や先輩の八重樫東はプロ入り7戦目に
世界挑戦をして失敗しているし、大橋の師匠である米倉健司・ヨネ
クラジム会長も6戦目で世界挑戦して失敗するなどヨネクラ一門は
短いキャリアで世界挑戦するものの完敗するという歴史があった。
だから1Rから先制攻撃をかけて優位に試合を進めるものの3Rぐ
らいから左大腿裏が痙攣を起こした影響で打ち合いに巻き込まれ、
王者の土俵での戦いに引きずり込まれてしまった形で‘やはり厳
しいか’と思われたのだが6R終盤に右の打ち下ろしが決まると
王者がダウンしたのだった。
プロ入り6戦目でスピードやパンチの切れにカウンターの巧さ
など凄いものを兼ね備えている井上の戦いぶりは、具志堅用高や
辰吉丈一郎らがタイトルを奪取した時の試合に勝るとも劣らない
内容だ。
これから どこまで伸びるのか大いに楽しみになった井上の
タイトル奪取だった。