昨日は女房の実家に帰省したのだが食事の時などにTVを点けると
義父が時代劇チャンネルに加入しているので、一緒に時代劇を見る
機会があった。
夕食時に黒澤明監督の椿三十郎がOAされていたので見ていたら、
若手侍の中に久保明や平田昭彦など特撮映画で見慣れた顔ぶれが
いたので俳優の名前を言っていると‘よく知っとるな’と驚かれ
たのだった。
そういえば福岡で修行中に映画好きの年配者と話しているうちに
高堂国典や世良明らの名前を出すと‘その若さで よく知っている
な’とこれまた驚かれた事があったのを思い出したのだった。
高堂国典は54ゴジラに世良明は大怪獣バランに古老として出演
しているものの、そんなに多くのシーンに出演しているわけでは
ない。
しかし独特の存在感は子供心に強いインパクトを残している事
から覚えていたのだ。
考えてみればゴジラをはじめとした特撮映画は少なくとも昭和
30年代までは大人の鑑賞に耐えられる内容の作品が多く予算も
しっかりかけていたし、当然ながら出演俳優も しっかりとした
演技が要求されるという事から極端な事を言えば三船敏郎を除く
多くの名優が出演していた。
その中には1シーンしか登場しないものの強烈なインパクトを
与える個性派俳優も多く出演していたので、必然的に俳優達の
名前も記憶できたし時代劇などにも出演するので顔と名前が一致
するのだった。
そういう意味では名優や個性派俳優達を特撮映画で見る事が
できた我々は、すごく恵まれたと思うのだ。