今から50年前の今日67年1月8日にOAされたのがウルトラ
マンのゴモラ編=怪獣殿下。
大阪でロケをしたウルトラシリーズ初の前後編モノで後編では
ゴモラが大阪城を破壊するなど、前後編モノだけに劇場版のよう
な規模で製作されていた。
ウルトラマンはジャミラ編がジャミラの墓標に93年と刻まれて
いたように20世紀終わり頃という時代設定で作られていたのだが、
ゴモラ編は3年後に大阪万博が迫っていたという事からかリアルタ
イムの時代設定になっているのが特徴だろう。
ウルトラマンの世界では毎週のように怪獣が出現していたにも拘
らずゴモラを麻酔弾で眠らせて大阪に運び、万博の見せ物にしよう
とする形でスタートするのも他のEPと比べての特異性が分かる。
ゴモラは他の怪獣とは違い火炎放射や光線技がないのだが強靭な
パワーと尻尾の連打で、第1ラウンドではウルトラマンをKOして
地中に逃げ去っているのだからウルトラマンが最初に敗北したEP
でもある。
結果的に大阪城でのリターンマッチでは勝ってはいるが、武器の
尻尾を大阪官庁街での戦いで科学特捜隊から切断されてなかったら
前回同様に手こずっていた可能性が高いからかゴモラは歴代のウル
トラ怪獣の中でも屈指の人気を誇り大怪獣バトルシリーズでは主役
怪獣になったのである。