夕陽の中で2体のビーストと戦うのは

　ウルトラマンネクサスのEP35でウルトラマンはメガフラシ&
ガルベロスという2体のビーストと戦うのだが、これはネクサス
の中では闇の巨人とビーストとのタッグはあったのに対し2体の
ビーストとの対戦は初めてという事になる。

　夕陽の中でメガフラシと戦いながらメタフィールドを展開しよ
うとした時に後ろからガルベロスが突然現れて、一気に2体と戦う
というシーンは嫌でも帰ってきたウルトラマンのグドン&ツインテ
ール編を髣髴させる。

　ただでさえ衰弱した憐がダメージが残っているとはいえ倒し損
なっていたメガフラシ相手なのに、ここにガルベロスまで登場す
るのだから憐大ピンチ！というわけである。

　思えばグドン&ツインテール編でも地下に閉じ込められた坂田
アキを案じ一刻も早くツインテールを倒そうとしたのに下に顔が
あるという特殊な事情から攻めあぐんで苦戦する中で、カラータ
イマーが鳴り始めた時にグドンまでが現れるという想定外の出来
事に見ていた我々もピンチ感は半端なかったと思う。

　帰ってきたウルトラマンでは夕陽は得られる太陽エネルギーも
少ないため普段よりも力を発揮しづらいという事情の中で、夕陽
のシーンでは後のブラックキング&ナックル星人編でもピンチの
雰囲気は満点だった。

　ネクサスでは夕陽のシーンがデュナミストである憐の命が燃え
尽きようとしているというイメージで描かれているのだろうが、
逆にそういった雰囲気の中でナイトレーダーとの絶妙な連携で戦
い倒すというのは正しくカタルシス満点である。

　これぞウルトラマンとナイトレーダーの‘絆’の象徴だろう。