U23森保ジャパンのグループステージ敗退に思う事


gooニュース
https://news.goo.ne.jp/article/sponichi/sports/sponichi-spngoo-20200115-0191

 タイで開催されているサッカーU23アジア選手権で森保一監督率い
る日本代表は昨夜カタールとのグループステージ最終戦を迎え、前半
終了間際に不可解なレッドカードを受けて1人少ない状態で戦い73分
に小川航基のゴールで先制するものの79分に これまた不可解なPKを
取られて決められ1-1の引き分けに終わった。

 初戦でサウジ相手に終了間際にPKを決められ1-2で敗れると2試合
目のシリア戦も終了間際にカウンターから決勝点を取られ1-2で敗
れてグループステージ敗退が決まっていた中での試合だが、対戦相手
のカタールも2分で勝てば決勝トーナメント進出が決まる一戦なので
敗退が決まった後という事からモチベーションが心配されていた。

 Jリーグが発足してから日本代表がアジアの大会で1次ラウンド
敗退というのは前代未聞で、それゆえシリアに敗れて敗退が決まっ
た時点で森保解任論が噴出したわけだ。

 ただし冷静に考えてみると今回のU23代表がベストメンバーでは
なくセレクションマッチの趣があったのを考えると、東京五輪への
出場権をかけた他の国とはモチベーションが違っていただろう。

 89年まで五輪の翌年に開催されていたバレーボールW杯が前年に
変更され五輪への最終予選も兼ねる事になっていた91年は、既に
出場権を獲得していた女子は1次ラウンドで敗退し順位決定戦が
延々とTV中継される事になったのを思い出す。

 つまり五輪などの出場権を取っていたチームが取ってないチーム
と予選を戦うと地力の差以上の差が出てしまうという事を証明して
いるのだが、今回のU23アジア選手権も正しくそれが当たったわけ
で本来なら最低でもグループステージを突破するのは実力からする
と容易だったはず。

 それが初戦のサウジ戦でVARによるPK判定に泣いて1-2で敗れた
事から歯車が狂ったわけだが、注視すべきはカタールも3分で敗退
したという事。

 カタールはW杯の次期開催国なのでアジア予選を戦う必要がない
のだから02日韓W杯の時の日本がシドニー五輪出場が至上命題だっ
たように、今回のカタールも東京五輪の出場権を何としても取りた
かったろうしサウジやシリア以上にモチベーションは高かったにも
拘わらず敗退しているのだから意外に勝ち抜くのは難しいという事。

 グループステージ敗退というの当然ながら批判されるべきで有効
なメンバー交代をできない監督の采配が批判されるのも同様だが、
逆に考えると東京五輪でのメダル獲得を目標にするならば半年前の
今の時期に好調な方が怖い。

 実際02日韓W杯以降で日本代表の前評判がよかったジーコやアル
ベルト・ザッケローニが率いた代表は1分2敗という数字で敗退して
いるのに対し、前評判が最悪で監督交代も公然と噂されていた10年
南アフリカ大会や大会直前に監督交代となった前回のロシアでは
グループステージを突破しているのを見ると直前まで勝ちまくると
いうのは決していいものではない。

 それを考えると森保監督の解任というのは決して有効ではないと
思うし、これをいい薬に6ヶ月後に結果を出して欲しいと思う。

 

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