やはり歴史は繰り返したサッカー五輪アジア最終予選

日本快勝、首位を奪回=シリアはバーレーンに敗れる―サッカー五輪予選(時事通信) - goo ニュース

 日本時間の昨夜ロンドン五輪のサッカーアジア最終予選の5試合目が行われ、
5日にアンマンでシリアから1-2で敗れて総得点の差で2位に落ちていた日本
はクアラルンプールでマレーシアに4-0で勝ちバーレーンでシリアが1-2で
敗れたので日本が勝ち点を12まで伸ばして1位に返り咲いた。


 試合前から‘勝つだけではなく大量点を取って・・・’などと周囲が騒いでいたの
だが‘いつ先取点を取れるか’というのが最大の問題だと思っていたら35分に
酒井のゴールで先制すると44分にFKから大迫が決めて2-0とリードを広げて
前半を終われたのが大きかった。


 2位で迎えた5試合目で4-0で勝ち、ライバルチームがアウェイで1-2で敗
れて1位になったというのは4年前と全く同じパターンではないか!


 4年前はベトナムにホームで1-0で辛勝しアウェイでサウジと0-0で引き分
け3試合目にカタールに2-1で勝ったものの4試合目にアウェイのカタール戦で
1-2で逆転負けを喫して2位に転落していたのだ。


 4年前も4試合を終えた時点ではカタールとは同じ勝ち点&得失点では並んだ
ものの総得点で下回り、この時も‘自力出場ピンチ’などと騒いで5試合目の
ベトナム戦では‘勝つだけでなく大量得点・・・・’と言われていたのだ。


 当時の日本に危機感があったのは‘ホームで1点しか取れなかったのにアウェイ
で勝つだけでなく大量得点できるのか・・・・’という点だったのだ。


 アウェイのベトナム戦は李忠成のゴールなどで4-0と快勝したのだが、よくよく
考えるとホームよりもアウェイの時の方が大量点を取れるチャンスはあるという事。


 第4シードのチームが初戦で第1シードのチームとアウェイで対戦した場合は
‘引き分けOKで仮に負けても1点差なら許容範囲内’という意識が働くのでガチ
ガチに引かれてしまうと‘負けは論外、引き分けもダメ’という意識で臨む第1シー
ドのチームは意外に
手こずるし先制されても出てこないので勝ち点3を取っただけ
でも御の字というケースが
多い。

 ところが5試合目ともなると前回のベトナムや今回のマレーシアのように敗退が
決まっていてホーム最終戦という事で それなりに勝負に来るし、先制されると
得点を狙って前がかりになるので追加点を奪いやすい。


 まぁ敵地の気候やピッチにアジャストできるかという問題はあるが先制さえ
すればホームとはいえ初戦で戦うよりも大量得点のチャンスは出てくるので、
最低でも前半で先制したいところだったが前回のベトナム戦や今回のマレー
シア戦では しっかり前半に得点できたのが大きかった。


 一方シリアや前回のカタールは3位のバーレーンやサウジにホームで勝っている
ものの
数字の上では3位チームにも1位のチャンスがあるのでアウェイという事も
あり勝つのは
大変だ。

 実際 前回はサウジがホームでカタールに2-1で勝って勝ち点を8に伸ばして
7のカタールを逆転したし、今回もバーレーンがホームでシリアに2-1で勝って
勝ち点では9で
並んだのだから4年前のVTRを見ている気分だ。

 こうして最終戦では勝たないといけないバーレーンが乗り込んで来るので引き
分けOKの日本とすれば序盤さえ乗り切れば、ほぼ大丈夫だろうと思うのだ。


 もっともシリア戦の敗因が引き分けOKの状況だったので‘チーム内で勝ちに
行くのか引き分けでいいのか’という意思統一ができてなかったのが原因だった
ようだが、絶対に勝つしかないという状況に追い込まれたので‘点を取って勝つ’
という意思統一ができた。


 それが次回は再び引き分けOKの状況になるので意思統一ができないと問題
だが、それさえできれば負ける相手ではないのでロンドン行きは見えて来る
だろう。

 

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