何とも締まらなかった令和初の大相撲

平幕・朝乃山が初優勝 横綱・鶴竜敗れて決定「実感ない」

 令和初の大相撲本場所となった今年の大相撲夏場所は平幕の朝乃
山が14日目に大関・豪栄道に勝って12勝2敗としたのに対して、星
1つの差で追っていた横綱・鶴竜が栃ノ心に敗れたため朝乃山が初
優勝を飾った。

 ところが千秋楽の土俵ではドナルド・トランプ大統領が優勝力士
を表彰するという事で来場しざわ付く中、優勝力士の朝乃山と御嶽
海に敗れただけでなく大関復帰を決めた栃ノ心も高安にあっさりと
敗れるなど何とも締まらない結末となった。

 横綱・白鵬が初日から休場し新大関の貴景勝も5日目から休場し
本場所の目玉がなくなった中で、6日目を終えた時点で1人横綱の
鶴竜と今場所10勝すると大関に復帰できる関脇・栃ノ心が全勝で
前半を終える。

 中日に栃ノ心と鶴竜が立て続けに敗れたものの10日目を終えた
時点で、平幕の朝乃山を含めた3人が1敗で並ぶという混戦状態に
なっていた。

 ところが残り1勝で大関復帰だった栃ノ心が3連敗すると鶴竜も
2敗した一方、朝乃山も12日目に玉鷲から敗れたものの13日目を
終えた時点で2敗でトップに立つ事になる。

 実は13日目に朝乃山は栃ノ心相手に土俵際まで押し込みながら
突き落としで敗れたかに思われたが物言いの結果、行司差し違え
で勝つという幸運に恵まれたのに対し鶴竜が高安に敗れた事で3敗
となり差が縮まらず。

 迎えた14日目に朝乃山が勝ったのに対し鶴竜は栃ノ心の変化に
付いていけずに敗れて優勝が決まったわけだが、結果的に千秋楽
に朝乃山が敗れた事から12勝3敗という結果になった。

 栃ノ心が大関復帰の安心感から千秋楽に敗れて10勝5敗で終えた
のは仕方ない事だろうが、豪栄道と高安の両大関は最終的に9勝6敗
という成績に終わったのは何とも情けないし11日目に至っては横綱
から関脇までの4力士全員が敗れるという悲惨な日もあった。

 混戦とは聞こえはいいものの、これではどんぐりの背比べという
表現の方がピッタリくる夏場所となった。

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