西野ジャパン、南米勢の壁を遂に破る

西野監督W杯初采配で南米初○「タフに戦った結果」

 サッカーW杯ロシア大会6日目にして西野朗監督率いる日本代表
が登場したのだが、初戦の対戦相手は4年前のブラジル大会で1-4
と完敗したコロンビア。

 大げさな話をすれば4年の時を隔てた連戦になるわけで日本代表の
学習能力を問われる一戦になった。

 日本はトップ下に香川真司を1トップには大迫勇也を起用する4-
5-1のフォーメーションで臨んだのに対して、コロンビアはふくら
はぎを痛めたハメス・ロドリゲスが先発落ちしているものの強力な
メンバーだから油断はできない。

 試合は開始3分に大迫が打ったシュートをGKが弾いたこぼれ球に
香川が反応して打ったシュートをCサンチェスが手を出して止めた事
からPKを獲得しただけでなく、サンチェスが退場になるというオマケ
付きで香川がPKを決め一気に優位に立つ。

 ただしコロンビアが10人になった事と贅沢な話ではあるが早過ぎ
る先取点で慎重になり過ぎる戦いぶりに付け込まれ押され始めた事
から‘ヤバイな’と思っていたら39分にファン・キンテーロにFKを
決められて追い付かれコロンビアに流れが行った形で前半終了。

 4年前と同じ1-1で迎える後半は立ち上がりから日本がチャレンジ
する姿勢が強まって一気にペースを握ると立て続けにチャンスを作る
ものの、なかなかゴールを割れず特にCKからのチャンスでは相手GK
の好プレーもあり勝ち越せず14分にはエースのハメス・ロドリゲスが
投入されて来た。

 トップ下の香川が前半途中から投入されたウィルマル・バリオスの
執拗なマークに手こずる場面も目立っていた中で70分に本田圭佑が
香川に代えて投入されると、3分後の73分に本田からのCKを大迫が
頭で決めてようやく勝ち越し。

 こうなると攻めるしかないコロンビアは押し込み危ないシーンも度々
目立つが日本は体を張って守り、しっかりと逃げ切った。

 4年前は勝つしかない状況でコロンビアに1-4で完敗したのに対して
今回は初戦という事で勝ち点さえ奪えればという形での対戦だけに多少
気は楽だったろうが、早過ぎる時間帯での先取点に退場者を出すという
アドバンテージが日本にとって変なプレッシャーを与える事になったの
は否定できない。

 しかも前半残り5分で追い付かれたため流れが一気にコロンビア
になりかけたものの、ハーフタイムで上手く立て直したのは日本の
成長した証拠だろうし1人多い状態が決して有利ではない事は4年
前のギリシャ戦の経験が生きたと思われる。

 決して勝ち方は褒められたものではないかもしれないがW杯は
結果が全てで、特に大会前からの監督交代などマイナス要素満載の
中で臨んだ日本にとって初戦で最も相性の悪い相手から貴重な勝ち
点3を奪ったのはグループステージ突破に向けて本当に大きな1勝
である。

 とりあえず日本はおろかアジア勢にとって天敵ともいえる南米勢
に初勝利を挙げて壁を破ったのは大きいのではないだろうか。

コメント ( 2 ) | Trackback ( 0 )
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コメント
 
 
 
私は (Bill McCreary)
2018-06-20 18:15:04
2-0あるいは3-1でコロンビア勝利を予想していましたがね。いい意味で外れました。

まあでも、やっぱり世界的にはセネガル戦はセネガルが優位という予想のようですね。これも予想を覆してほしいですが、どうなることか。

いずれにせよ退場というのは、してしまったにしても先方が下にしても、戦い方があるので、そこですかね。古い話ですが、98年のワールドカップ決勝も、ブラジルはフランスの退場にほとんど付け込むことができませんでした。今回は、コロンビアの運動量が目に見えれ悪くなったのも幸いでした。

 
 
 
嬉しい誤算でした (こーじ)
2018-06-20 23:11:25
>Bill McCreary様
 私も0-2ぐらいで負けるかと思ってました。

 セネガルはブラックアフリカの中では組織的に動けますから脅威ではあります。

 セリエAなどを見ていたら退場者を出したチームは確実に守り倒し、あわよくばFWがボールを保持して敵陣でファウルを受けセットプレーに持ち込んで得点を狙うという戦い方ををよく見ましたよ。
 
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