ヘアサロンうつのみや・オーナーのスポーツやヒーローもの、雑談ネタを徒然なるままに
こーじ苑
EURO・2008終わる
EURO・2008は‘無敵艦隊’のスペインが‘ゲルマン魂’のドイツに1-0で
完勝して44年ぶりの優勝を決めた。
よく言われるのが‘いいサッカーと勝つサッカーは違う’ と言うもの。
‘いいサッカー’をする代表的なチームがオランダ。
74W杯をはじめ主要大会で必ず素晴らしいサッカーを見せるものの、
優勝はEURO88ぐらいだ。
その対極なのが‘勝つサッカー’のドイツ。
スタイル的には面白みがないが、勝負強いのだ。
その段でいけば、勝負強さの鬼と言われるドイツが有利というのが
パターンだった。
ところがスペインが終始ドイツを圧倒し、1-0とはいえ危なげなく勝って
しまった。
これは大いに驚きだった!
4年前はDFラインを下げてしっかりと守り、カウンターから得点して逃げ
切るギリシャが‘いいサッカー’をする開催国のポルトガルに開幕戦と
ファイナルで勝ち、まさかの初優勝を飾っている。
2年前のドイツW杯でも低いDFラインが主流になっており、無回転の
ミドルシュートをはじめとしたPエリア外からのシュートが目立った。
ところが今回はミドルを打たせないためにDFラインが高くなってきた
ので、2列目から飛び出してシュートというパターンが増えた。
やはりDFラインを高くしての戦いの方が、見ていて面白い。
考えてみると2年前のW杯では、かつて攻撃サッカーを標榜していた
フランスが完全な守ってカウンタースタイルで戦っていた。
むしろ‘カテナッチョ’と言われる固いDFを誇るイタリアの方が、Sファイ
ナルでドイツ相手に延長戦終了間際に先制すると更にロスタイムで もう
1点を取りに行っている。
ファイナルではPK戦とはいえ、より攻撃的なスタイルだったイタリアの
方が勝っているのだ。
だから攻撃度数の高いスペインの優勝は、流れ的に必然だったの
だろう。
ちなみに伏兵と言われたトルコの健闘も特筆ものだった。
開催国のスイスに後半逆転勝ちし、スウェーデンには0-2から残り
15分で逆転勝ちすると、Qファイナルでもクロアチアに延長後半1分で
先制されたのをロスタイムに追い付きPK勝ちした。
レギュラーメンバーの9人が出場できなかったSファイナルでもドイツ
相手に先制し、一旦逆転されても残り5分で追い付いた粘りは素晴ら
しい。
またオランダだけでなく韓国もW杯ベスト4に導いたフース・ヒディング
率いるロシアがスペインに連敗はしたものの、グループリーグで素晴
らしいサッカーを展開したオランダに延長戦の末 勝ったのも驚いた。
とはいえ、またしてもSファイナルで敗れている。
どうやらヒディングにとってSファイナルが鬼門になっているか?
最後に言っても仕方ないのだが、同時期に日本はW杯アジア3次予選を
戦っていた。
EUROと見比べると、とても同じサッカーをしているようには思えなかった。
まだまだ世界のトップへの道は厳しいしフィリップ・トルシエ元日本代表
監督が02W杯開幕前に‘日本はノルマである決勝ラウンドに進む事は
できる、ただし よくてベスト8までだろう。プロができて 10年しか経たない
国が開催国とはいえベスト4だのファイナルだの進出したら大会自体の
レベルがとやかく言われかねない’と自国のメディアに言った言葉を噛み
しめたいと思う。
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スペインも「オフェンシヴ」なサッカーと言われつつ、いいディフェンスをしていたのが印象的でした。
体格で勝る相手を動き出しの速さで封じる戦法は正に日本代表にも大いに真似してもらいたいところ。
今回のボールがいわゆる「無回転ブレ球」を蹴りにくいつくりに改良されていたのも興味深かったですね。
ホント、ヨーロッパ人って切り替えが早いって言うか・・・そういうところは見習いたいものです。
やはりヨーロッパを中心にした先進国は、1つの流れができると対策を立てて流れを変えてしまいますよね。
これが高レベルを維持している所以でしょう。
中東のように引いてカウンターというスタイルから
脱却できない地域は強くなりませんよね。
スペインのスタイルは日本にも参考になるので、よかったですよね。