帰ってきたウルトラマン27話:この一発で地獄へ行け

 今から50年前の昨日71年10月8日にOAされた帰ってきたウルトラ
マン27話のグロンケン編は、当時人気絶頂だったキックボクサー・
沢村忠のゲスト出演編。

 内容的にも坂田アキを巡る郷秀樹とキックボクサー・東三郎との
三角関係が描かれるためグロンケン自体は、突如松本市に出現して
観音寺の巨大観音像を手に付いた回転ノコギリで真っ二つにしたの
がインパクトを与えたぐらい。

 グロンケンは八つ切り怪獣という異名通り両手が回転ノコになっ
ているだけでなく頭部や背中に腹部にまでノコが付いており、これ
らを武器として使う以外に飛び蹴りも得意としているわけで今回の
テーマであるキックボクシングを意識したデザインや戦い方になっ
ているのだがノコギリを武器にしている意味があまりないと思う。

 今回のEPでは坂田アキに憧れる東三郎がアキの恋人・郷秀樹から
ウルトラキックを授けられるのだが…という展開になっている。

 だからウルトラマンとグロンケンの戦いも、キックボクシングを
彷彿させるような形になっているのが象徴的だ。

 ウルトラでスポーツ選手が扱われるといえばウルトラQの燃えろ
栄光があって工藤堅太郎演じるボクサー・ダイナマイトジョーが
主役だったのだが、当時は燃えろ栄光だけでなく1/8計画の病院の
シーンでもボクシング中継がTVで流れていたようにボクシングが
野球と並ぶ人気スポーツだった事が分かる。

 一方70年代に入ると真空飛び膝蹴りを武器にした沢村忠が活躍
するキックボクシングがブームになっており毎週月曜日の19:00
から同じ放送局のTBSで中継されていたし、帰ってきたウルトラ
マンの前番組は沢村忠の前半生を描いたアニメ・キックの鬼がOA
されていたのだから帰ってきたウルトラマンと沢村忠にはちょっ
とした縁があったわけだ。

 そんなわけで劇中 沢村忠と郷秀樹による夢の顔合わせがスパー
リングという形で披露されるのだが、まぁ結果は沢村にKOされる
というのは仕方ないだろう。

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