シュガー・レイ・レナード2階級制覇から40年

 今から40年前の日本時間の今日81年6月26日にヒューストン・
アストロドームで行われたWBA:Jミドル級タイトルマッチで、
WBCウエルター級王者のシュガー・レイ・レナードが王者のアユ
ブ・カルレを9RTKOで破り2階級制覇を達成した。

 試合は立ち上がりからスピードに勝るレナードが優勢に試合を進
め4Rの打ち合いではレナードが打ち勝ってペースを握り、挽回を狙
うカルレも6Rに反撃し左ストレートを何度かヒットするが流れは変
わらずに進む。

 そして迎えた9Rにレナードはボディを中心に攻め残り20秒で左右
フックをヒットさせた後に打ち込んだ右ストレートが炸裂し、遂に
カルレはダウンすると何とか立ち上がるもストップされた。

 この試合はヒューストンのアストロドームで前年8月にWBAウエル
ター級王者になったトーマス・ハーンズとのダブルタイトルマッチと
して行われ、9月に予定されているウエルター級統一戦に向けた前哨
戦興行という意味もあった。

 WBAウエルター級王者のハーンズは森田健レフェリーが捌く中、
パブロ・バエズ相手に右ストレート&アッパー中心にワンサイドで
試合を進め4RTKO勝ちで3度目の防衛に成功。

 ライバルのレナードは前年6月にロベルト・デュランに奪われた
タイトルを11月に奪回すると、カルレがサウスポーという事から
3月にサウスポーのラリー・ボンズ相手に10KOで
初防衛を飾り迎え
たのがカルレ戦だった。

 カルレはレナード同様アマエリートで74年世界選手権優勝の実
績を引っ提げてプロ入りし、2年前の78年10月に秋田で工藤政志
から判定でタイトルを奪取すると4度の防衛に成功するなど36戦
無敗18KOを誇るので前哨戦で対戦するには強敵だと思われた。

 我々にとっては工藤政志を圧倒してタイトルを奪取したカルレ
だからレナードがどんな戦い方をするのかと思っていたら、時折
パンチはもらったものの完勝だったので改めてレナードの強さを
実感したものだった。

 ちなみにカルレーレナード戦の後に登場したのが東洋太平洋王
者でWBA:Jミドル級1位の三原正で、前年2月にKOしたラモン・
ディオニシオを倒し9月の統一戦でレナードが勝った場合はJミド
ル級タイトル返上の流れだった事から全米への顔見世を飾る事に
なったのだ。

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