2022 夏の甲子園・10日目

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https://news.goo.ne.jp/article/nikkansports/sports/f-bb-tp5-220815-202208150000168

　2日間に分けて行われるベスト16初日の注目カードは、第1試
合の明秀日立ー仙台育英。

　共に継投を身上とするチーム同士になるが打線は互角で甲子
園キャリアから言えば仙台育英が勝ってはいるものの、明秀日
立の金沢監督も八戸学院光星の監督として甲子園を熟知してい
るので継投のタイミングがカギだろう。

　第2試合はコロナ禍に見舞われながら明徳義塾に勝った九国大
付と、佐久長聖相手に圧勝した一方コロナ禍のためメンバー2人
が入れ替わった高松商とどちらもコロナの影響を受けているチー
ム同士だから両校投手陣の出来が明暗を分けるだろう。

　第3試合は八戸学院光星戦で打ち込まれた有馬を明豊打線がど
こまで打ち込めるかだが、明豊の投手陣が名電打線を抑えられる
か？という視点もあるし愛知県勢に相性の悪い大分県勢に夏はあ
まり活躍できない名電というジンクスも絡むだろう。

　第4試合は近江・山田対海星打線で、天理を攻略した海星打線
の勢いが近江に通じるか。

　第1試合：明秀日立 4ー5 仙台育英

　2回に4番&7番の長短打で先制した明秀日立は3回にも内野安打
で出塁した2番が盗塁し、2アウト後4番のタイムリーで追加点を
挙げる。

　その裏に育英も8番&9番の連打とバントにスクイズで1点返すと、
明秀日立も7番のHRで追加点を挙げ、育英から四球で出塁した4番
を6番&7番の連打で返され1点差になるが6回に2つの四球と8番の
ヒットで1アウト満塁から1番のスクイズで4－2と突き放す。

　ところが7回に育英は1番&2番の連打と3番・5番・6番が四球を
選び連続押し出しで追い付くと、7番の犠牲フライで勝ち越し逃げ
切った。

　育英は5人の投手を起用し、明秀日立も2人の投手を3度にわたっ
て入れ替える総力戦だったが層の厚い投手陣の育英に軍配が上がっ
た形だ。

　第2試合：高松商 2ー1 九州国際大付

　高松が1回に1番が内野安打で出塁し盗塁と3番の四球で1アウト1
・2塁から4番のタイムリーで先制すると、九国も2回に1アウトから
5番以下3連打で追い付く。

　4回に高松は7番がヒットで出塁し1番が歩いた2アウト1・2塁から
2番のタイムリーで2－1と勝ち越すと、高松の先発・渡辺が6回以降
九国打線をパーフェクトに抑え逃げ切った。

　九国は6イニングもノーアウトのランナーを許しながらビッグイ
ニングを作らせず凌いだが、打線が渡辺から5回まで7安打を放ちな
がら1点しか取れず特に2回に追い付いて1アウト1・3塁から8番のス
クイズが投手正面を突き送りバントになったのが終わってみたら痛
かった。

　第3試合：明豊 2ー5 愛工大名電

　1回に1アウトから四球で出塁した2番を3番のヒットで1・3塁とし
4番の犠牲フライで先制すると3回には四球で出塁した9番を2番&3番
の連打で返し2－0から、明豊も6番が盗塁とパスボールで3進し8番の
犠牲フライで1点返すが名電はその裏に内野安打で出塁した6番が盗
塁し1アウト後8番のタイムリーで3－1と再び2点差。

　名電は5回に1番がヒットで出塁し4番が歩いた2アウト1・2塁から
5番&6番の連続タイムリーで2点追加すると、明豊の反撃を7回の3
ベースで出塁した1番を2番の2ゴロで返した1点に抑え逃げ切った。

　明豊に悔やまれるのはラッキーボーイだった5番の嶽下が2回に
四球で出塁したものの牽制でアウトになり、3回の2アウト満塁で
は三振と完全に抑えられた箏で7回の守備では2つの捕殺を取るな
ど健闘しただけに3人の投手陣を援護できなかった。

　第4試合：近江 7ー1 海星

　海星は2回に2アウトから四球で出塁した6番が盗塁し7番のタイ
ムリーで先制するが、3回に近江も1アウトから四球で出塁した2
番が3塁前の内野安打と悪送球で追い付く。

　5回に近江は9番&1番の短長打で勝ち越すと、7回には遊エラー
を足場に内野安打と四球で2アウト満塁から4番の満塁HRで勝負を
決めた。

　2回に2アウトランナーなしから幸先よく先制した海星だが3回
にエラー絡みで追い付かれたのが響いたし、7回のダメ押しの5
点もエラーからで投手陣が踏ん張っていただけに残念だった。