渡辺宙明氏の卒寿に思う

 今日 作曲家の渡辺宙明氏が90歳を迎え卒寿記念コンサートが
開かれたらしい。

 渡辺氏のBGMを最初に聴いたのは人造人間キカイダーで、続いて
マジンガーZだった。

 人造人間キカイダーはOA当初ロードムービー版・仮面ライダーと
いう捉え方をしていたのだがアイキャッチのテーマは仮面ライダーと
違う雰囲気だったし、何と言ってもライバルキャラであるハカイダー
のテーマやサブローのテーマなどが印象に残っている。

 仮面ライダーの場合は敵であるショッカーのテーマは3種類ほど
あるものの、ハカイダーのような強力なライバルが不在という事で
敵キャラのテーマはないのだからハカイダーの存在は大きくオリジ
ナルテーマ曲まで作られるのは当時は異例でそれに相応しいテーマ
だった。

 またジローを苦しめるプロフェッサー・ギルの笛の音のメロディも
秀悦で、音楽の授業前の休み時間にリコーダーでギルの笛の音を真似
したものだ。

 一方で巨大ロボットアニメの元祖・マジンガーZではマジンガーZが
出撃する時に流れるZのテーマは素晴らしく、この歌をバックに出撃
していくシーンは何度見ても血わき肉おどる感じだったのを覚えてい
る。

 氏のBGMの特徴として007シリーズを手がけたジョン・バリーの
スコアに似たところがあって、これが作品のムードを極上のものに
していた感が強くワクワクしたものだった。

 当時の等身大ヒーローや巨大ロボットアニメでは渡辺氏と菊池俊輔
氏が2分していた感が強く仮面ライダーシリーズやロボット刑事Kに
UFOロボ・グレンダイザーやゲッターロボが菊池氏で、キカイダーや
イナズマンに秘密戦隊ゴレンジャーなどとマジンガーZやグレートマジ
ンガーが渡辺氏という棲み分けになっていた。

 円谷作品ではウルトラQやウルトラマンにトリプルファイターなどの
宮内国郎とセブンやレオにミラーマンやファイヤーマンが冬木透という
棲み分けになっていたようなものだろう。

 こういった名曲というのはOAから数十年経った今でも耳に残って
いるし、聴いただけで名シーンが甦る事も多々あるのだから凄い事。

 BGMの魅力を教えてくれた1人である宙明氏には いつまでも元気で
いて欲しいし、百歳記念コンサートも実現させて欲しいものだ。

コメント ( 2 ) | Trackback ( 0 )
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コメント
 
 
 
卒寿記念公演行ってまいりました (ある)
2015-08-31 23:18:16
壇上から降りられる時の足元こそ不安でしたが
お話される時は腰も伸び、話も楽しい内容でした。
作曲家として現役を続けるという強い意志には
もう敬服するしかありません。

こーじさんに比べ、後になって宙名先生の事を知り
情報も乏しい私ですが、それでも十二分に楽しめ、
感動・感激のコンサートでした。

 
 
 
羨ましいです (こーじ)
2015-09-01 22:32:39
>ある様
 実は卒寿コンサートの話は あるさんのサイトで見つけたので、心の準備はできてました。

 11年ほど前に氏のファンサイトの掲示板に書き込んだら、丁寧にレスをくれていたのが印象的でした。

 それにしてもこういう時に地方在住は行けませんから
東京住まいの方が羨ましいですよ。
 
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