ヘアサロンうつのみや・オーナーのスポーツやヒーローもの、雑談ネタを徒然なるままに
こーじ苑
個性的な俳優の不在を実感した白い巨塔
V6岡田版『白い巨塔』、高視聴率を記録も唐沢版に“惨敗”したと言われるワケ
先週テレビ朝日が五夜連続でOAした岡田准一主演のドラマ・白
い巨塔が高視聴率を挙げた事が話題になっている。
山崎豊子原作の名作で野心家の天才外科医財前五郎を主役に大学
病院内の権力闘争などの暗部を見事に描き上げており、これまでに
何度も映画やドラマ化されている。
個人的には78年にフジTVで作られた田宮二郎版から見ているの
だが昭和から平成を経て令和に時代が変わっての計4作を見比べて
みると、やはり田宮二郎版に及ばないと思ってしまうし最も感じる
のはアクの強い俳優が少ない事ではないか。
白い巨塔の場合は財前五郎の義父・又一や鵜飼教授らアクの強い
一癖も二癖もあるキャラが多く当然ながら演じる人にもそういった
演技が要求されるのだが、いかんせん最近はそういった俳優が少な
いのが現状で見ていて違和感を感じる事が多い。
例えば鵜飼教授は田宮二郎版で小沢栄太郎が唐沢寿明版では伊武
雅刀が演じているのと比べると、今回演じた松重豊は明らかにアク
の強さという意味で劣ってしまう。
また腹黒い強欲オヤジの財前又一は唐沢寿明版では西田敏行が後
のドクターXの蛭間重勝総長を髣髴させるイメージのキャラで好演
していたのに対し、今回の小林薫は実直なキャラのイメージが強く
胡散臭さがワザとらしく感じていた。
一方で清廉高潔な堅物の大河内教授を演じた岸部一徳はドクター
Xの神原晶のイメージが強過ぎて田宮二郎版の加藤嘉や、唐沢寿明
版の品川徹のイメージとはかけ離れ過ぎていて違和感があった。
そして財前の友人にしてライバルの里見脩二は山本学のイメージ
が強かった中で唐沢寿明版の江口洋介も医者としての良心の塊的な
感じだったのに、今回の松山ケンイチはど根性ガエルのひろし的な
イメージから抜けきれないチャラさが見え隠れしてしまう。
主役の岡田准一は財前を熱演しており、いい雰囲気を醸し出して
いただけに周りの俳優達のキャラの薄さが何とも残念だと思うのだ。
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