荒れる春場所について

　大相撲春場所は初日から朝青龍が連敗スタートするなど波乱の
幕開けとなった。
　朝青龍は場所前の八百長騒動でいらぬ神経を使ったのか？と勘
ぐるぐらいの久しぶりの不調である。
　ただ役力士で連勝スタートはカド番大関の栃東のみ。
　つまりストップ朝青龍が期待されている琴欧州や白鵬も既に１
敗しているのだから今の所は星1つの差でしかない。
　そもそも3月の春場所は昔から波乱が多く‘荒れる春場所’と
言われていた。春先は今年のように寒暖の差が激しく体調を崩し
やすいし、花粉症にかかるものもいるだろうからかなり調整は難
しそうだ。
　過去には90年に巴戦の末に北勝海が優勝したり（これは本場所
では生まれて初めて見た）、00年に貴闘力が03年には千代大海が
優勝するなど普段優勝しない力士の優勝が名古屋と共に目立つ。
　さすがに朝青龍も3連敗ともなると優勝どころか休場という事に
なりかねないが、もともと朝青龍は各力士が初日にピークを合わ
せるのに対し中日以降にピークを合わせているので叩くとしたら
前半のこの時期なのだ。
　しかも対抗馬の白鵬や琴欧州はよほどの事がない限り取りこぼし
をするケースが火を見るより明らかだから、3日目以降朝青龍が勝
っていくと結局は朝青龍という事になりかねない。
　また横綱にはそれだけの力があるのだ。
　何はともあれ3日目以降が大いに楽しみになってきた事だけは事実
だろう。
て