ゴジラのメルトダウンは必然の結末

 WOWOWでOAされているゴジラ特集は今日で84ゴジラから
vsデストロイアまでのVSシリーズが終わった。

 ご存知のようにVSシリーズは最後にゴジラがメルトダウンを
起こして消滅し、それによって撒き散らされた放射能をリトルゴ
ジラが吸収して巨大化して終わる。

 VSシリーズのゴジラは84ゴジラで示されたようにゴジラを巨大な
原子炉という発想から人類側はカドミウム弾を撃ち込んだり、抗核
バクテリアを注入したりという手段でゴジラを倒そうとするのが特
徴だ。

 だから最終的にメルトダウンを起こして自戒するというのは納得
できるのだが、難点はゴジラが‘何でもあり’の強さになった事。

 基本的に日本の怪獣映画では戦闘機のミサイルや戦車砲など人類
側の通常兵器は通じないというのが‘お約束’で、メーサー殺獣光線車
などの超兵器もガイラのような20m級の怪獣に通用してもゴジラなど
には通じない。

 そこで先述したようなカドミウム弾や抗核バクテリアなどが登場
するのだが、いかんせん地味なため昭和の怪獣を復活させキングギ
ドラを途中からメカにする事によって未来人のテクノロジーという
要素からvsモスラを挟んでメカゴジラを開発する。

 84ゴジラで三原山の噴火口に沈めた倒し方がvsモスラでは海底火山
の溶岩流を辿って日本に現れるなど通用しなくなった事から、対ゴ
ジラ兵器としてのメカゴジラがメカキングギドラのテクノロジーを
基に作られモゲラにつながっていくわけだ。

 それでも放電アンカーであるGクラッシャーで腰にあるゴジラの
第2の脳を破壊したものの、ファイヤーラドンと融合した事で復活
するなど最早 倒す事のできない無敵状態になっていた。

 そういう意味で‘破壊神’と化したゴジラが死ぬとすればメルト
ダウンという形で自戒させるしかなかったのだろう。

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