中日低迷に落合GMの責任はないのか?
リオ五輪で盛り上がっている間に最も驚いたのはドラゴンズ・谷繁
元信監督の休養=事実上の解任だ。
谷繁監督は高木守道監督の後を受けて14年に当初はプレーイング
マネージャーとして指揮を執り始め、今年からは選手を引退して監
督専任になっていたのだが思ったような成績を残せずという事だろ
うが個人的には落合博満GMと谷繁監督共々どっちもどっちと思える。
個人的にプレーイングマネージャーというのは絶対反対で、古田
敦也ですら失敗したシステムなので谷繁がいくら有能な人物でも厳
しいと思うし谷繁の考えが日本人選手のMLB行きを否定するような
思想だから多くは期待できないだろうと思っていた。
一方の落合GMも監督時代からオーソドックス過ぎる選手起用や采
配を振るっており、極端な話‘温故’はあっても‘知新’があるよ
うにはタイプではない。
そもそも落合監督体制時にドラフトで獲得した野手が誰一人規定
打席に達してないというのは異常な話で、最後の年になった11年の
メンバーを見れば20代は外野の2人のみという惨状だった。
高木守道体制になりようやく平田良介ら若手選手が抜擢された
ものの完全に世代交代を失敗したメンバーをプレーイングマネー
ジャーとして押し付けられる形になった谷繁は貧乏くじを引かされ
た気分だろうし、建て直しの最中に解任というのもキナ臭い雰囲気
が伝わって来るのを見ると落合はドラゴンズをどういうチームに
したいのか分からないのだ。
もともとドラゴンズはナゴヤドームができた時から‘これからは
球場が広くなったのだから一発による得点は諦めて、固い守備と守
りを重視したスタイル’に切り替えたのだが、こういうスタイルは
地味だから派手好みの名古屋のファンが満足するのかというのも焦
点だと思っていた。
07年に54年以来の日本一になるまではファンもガマンしただろ
うが、日本一になっても変わらない姿勢でチームを強化を運営して
いたというのも落合体制の限界を実感するわけだ。
そもそも04年から11年までの8年間で結果的に世代交代に踏み切
れなかった人物がチーム全体を見て編成しないといけないGMなどと
いう仕事ができるのだろうかと考えていたが、例によって話題さえ
できればいいマスコミから谷繁のプレーイングマネージャー就任や
落合のGM就任を批判する声が全く出なかった事こそ異様ではないか。
つまり昭和の野球の信奉者である落合と谷繁が全く経験のないGM
や兼任監督という分不相応なポジションに就いた事が、今回の騒動
の原因ではないかと思うのだ。