麻生美代子さん死去 92歳 「サザエさん」の母フネ役初代声優「最期はまるで笑っているかのよう」
アニメ・サザエさんの母親・磯野フネの声を担当していた声優の
麻生美代子さんが、92歳で亡くなっていたという記事が今日の新聞
に載っていた。
死因は老衰だったようで92歳という年齢を考えれば大往生だし、
15年にフネさんの声を引退したのが89歳だから長患いをする事も
なかった感じでよかったのではないかと思う。
これでサザエさんの出演者で残っているのはサザエ役の加藤みど
りとタラちゃん役の貴家堂子の2人になった形で、50年近く続いて
いるのだから最初から演じている声優さん達が次々といなくなるの
は仕方ないとは思う。
麻生氏の声はフネさんを担当していたからか典型的な日本の母親
的な雰囲気で、声を聞くと一発で彼女の声だと分かるわけで主役の
成長を見守るという雰囲気があったのだ。
そんな中で唯一‘まさか’と思ったのがアルプスの少女・ハイジ
に登場するゼーゼマン家のお手伝い・ロッテンマイヤー女史で、ご
存知のように任務に忠実過ぎてハイジを結果的に追い詰めてしまう
キャラだった。
どちらかといえばクララやペーターのおばあさんあたりの方が演
じるキャラとしては合っているのかなと思っていたがロッテンマイ
ヤーさんが根っからの悪人ではなく、融通の利かないタイプゆえと
いう要素が入っているからのようで案外フネさんなどとは違うキャ
ラを特に動物嫌いで大騒ぎするシーンなどは嬉々と演じていたのか
もしれない。
そういえばロッテンマイヤーさんのような母親もいるのだから、
こういったキャラを演じられるのも麻生さんならではという事か。
日本の母キャラといえば亡き山岡久乃や京塚昌子などが浮かぶが
声優版という意味では麻生美代子さんがNo1だったと思うし、今
頃は天国で波平さんの声を演じていた永井一郎氏と再開している
のかもしれない。