高知、38年ぶり4強=済美も準決勝へ―選抜高校野球(時事通信) - goo ニュース
第1試合は東北勢悲願の初優勝を目指す最後の1校の仙台育英が高知と対戦
するのだが早実戦で逆転勝ちしたものの勝ち味の遅さが気にかかる育英打線が
高知の2人の投手達を いつ捕らえるか。
両校は36年前の77年夏に1度対戦があり高知が5-1で快勝している。
第2試合は済美・安楽と岐阜商・藤田共々1枚看板のチーム同士の対戦だが
安楽は3回戦で打球を右手に受けた後遺症が気になるし、藤田も同じく3回戦で
右足に死球を受けた後遺症が どう出るか。
そういう事情から打線の援護が必要不可欠だが、特に岐阜商打線が安楽から
何点を奪えるか。
第1試合:仙台育英 0-2 高知
3回まで両校とも1安打づつに抑えられていたが4回に高知は1アウトから4番・
5番の短長打で1アウト2・3塁のチャンスを迎えると暴投で先制し、更に四球などで
2アウト1・3塁から8番が3塁への内野安打で2-0とする。
更に5回には連続死球でノーアウト1・2塁から2アウト満塁と攻め立てるものの
鈴木が踏ん張って凌ぎ6回からは馬場が登板して高知打線を1安打に抑え反撃を
待つ。
育英打線は1回に酒井から2番のヒットと4番の四球で2アウト1・2塁のチャンスを
掴んだ以外は4回のノーアウト1塁を併殺で潰したぐらいで6回まで2安打。
7回から登板した坂本相手に1アウトから6番がヒットで出塁し2アウト後に暴投で
2塁に進み8番がヒットで1・3塁とするものの9番が三振に討ち取られ、9回には4番
がヒットで出塁し5番死球でノーアウト1・2塁とするが6番ライトフライで1アウト1・3
塁から7番がショートゴロ併殺で試合終了。
カギを握ると見られた高知の2枚看板相手に育英打線は いい当たりを放った
ものの野手の正面を突いたりファインプレーに阻まれ特に先発の酒井から6回まで
2安打に抑えられたのが最終的に誤算だったか。
投手陣も鈴木が4回に1アウト2・3塁から暴投での1点で抑えれば早実戦のように
プレッシャーを与えられただろうが、2点差だったばかりに相手投手達に余裕を持た
せる事になってしまった。
第2試合:済美 6-3 県岐阜商
1回に済美は1番がヒットで出塁するとバントとPBで1アウト3塁から3番のタイムリー
で先制するが岐阜も3回に1アウトから8番・9番の長短打で1アウト1・3塁から1番の
内野ゴロ併殺崩れで追い付くと4回に1アウトから4番の2ベースと2四球で満塁とし
7番の内野ゴロで逆転。
更に5回には1アウトから3ベースで出た1番が2番の内野ゴロで返り3-1とリードを
広げたのに対し済美も その裏1番が死球で出塁し3番の3ベースで返って1点差に
するが後続が連続三振で追い付けず。
岐阜は6回にエラーとバントに6番のヒットで1アウト1・3塁とするが安楽から連続
三振に討ち取られ7回・8回と3人づつで抑えられる。
済美打線も7回まで毎回安打するものの6回までは藤田、7回は葛谷が凌いで
いたが8回に3番手の後藤を攻め5番のヒットとバントで1アウト2塁から連続四球で
満塁とし9番の3塁ゴロを3塁手が弾く内野安打で同点。
更に1番のタイムリーで逆転すると2アウト後3番・4番が連続押し出しで一挙に
4点を挙げて勝負を決めた。
岐阜にしてみると3-2と追い上げられた直後の6回に相手エラーから掴んだ
1アウト1・3塁のチャンスで7番と8番が2者連続三振に討ち取られたのが響いた
形で、1点でも追加していれば藤田を含めた投手陣にも余裕が出ていたと思われる。
最終的に安楽の踏ん張りが見事だったというべきか。