井岡一翔、世界挑戦は まだ早い

亀田興、ＫＯで再起戦飾る＝亀田大、井岡も勝つ―ボクシングノンタイトル戦(時事通信) - goo ニュース

　今日 大阪府立体育館で行われた3大世界タイトル前哨戦で注目の井岡
一翔の試合を初めて見たのだが、動き自体は悪くないもののガードが下がり
がちで不用意にパンチを貰ったり詰めを焦って雑になる点が気になる。

　対戦相手のアルバート・アルコイはフィリピンLフライ級6位で戦績を見ると
8勝4敗3分でKO勝ちは2だから、よほどの事がない限り倒される事はない
相手だ。

　世界戦をやるからには鮮やかに倒す事も大事だが、こういうレベルの相手
から いかにパンチを貰わないかというのがカギになる。
　ちょうど辰吉丈一郎がグレグ・リチャードソンに挑戦する前に1階級下の
世界ランカーだったレイ・パショネスを倒せなかったものの ほとんどパンチを
貰わずに完勝した試合のように。

　しかも左ジャブが当たらないとリズムを崩すし、接近戦も決して上手くない
と思えるので例え運よく最短キャリアでタイトルを取れても長く防衛するのは
厳しいだろう。

　叔父の井岡弘樹も接近戦が今ひとつだったのに、インファイトを好んで
墓穴を掘るという失敗を繰り返していた。
　そういえば井岡も18歳の最年少で世界を取り、21歳でLフライを制して2階
級制覇に成功したものの それぞれ防衛は2度づつしかできず3階級目を
狙って4度挑戦したが ことごとく失敗し30歳前に引退する事になったのを
思い出す。

　最短キャリアでの世界奪取に拘るより中南米の強豪と手合わせをしてボク
シングの幅を広げる方が年齢的にも重要だと思うし、前記した叔父の失敗を
繰り返して欲しくないと考えるのだ。

　最短キャリアで奪取しても自己満足に過ぎないし、長く防衛すれば自ずから一般のファンにも認知されるのだから。

 

 　そういえば付け足しのような試合が井岡戦を挟んで行われていた。
　前日の早朝に来日し 1人はオーバーウェートという失態を演じた相手を
倒したところで‘さぁ3階級制覇’という景気のいい声も聞かれないだろう。

　相変わらず、懲りもせずに茶番劇を演じ続ける

連中の試合など無視するに限る。