期待外れだったブラコ星人

 今から50年前の昨日OAされたウルトラセブン22話・人間牧場に
登場したブラコ星人は女性の体に胞子を寄生させ、それをキャリアに
女性を食用細胞化させようと企む宇宙人だった。

 この胞子は繁殖力が強いだけでなく空気感染するので厄介な存在と
して描かれているのだが、とりあえず放射線α73で助けられるものの
土星の鉱石にしか含まれておらずホーク2号では3日はかかるのに対
して患者の命は16時間しかもたないという事からセブンは土星に向
かうという内容だ。

 逆に言えばセブンは星人とは絡まずに星人の円盤群から包囲され
るなどの妨害をホーク1号の援護を受けて突破し土星に行く時点で
終わり、α73の鉱石を持ち帰った事が後から語られアンヌ達が助か
るシーンで終了というもの。

 ちなみに星人はアンヌの友人・ルリコを拉致する時に怪力で飼い
犬を殺害し、あとは防衛軍基地に突如現れてアンヌを襲撃しダンを
撃退したもののキリヤマの撃ったウルトラガンで倒されるなど決し
て強くはない。

 しかも終盤に多くの円盤群が集結したのだが最終的にホーク1号
1機の乱れ撃ちで、あっさりと全滅するのだから数のアドバンテージ
も生かせなかった。

 自らの食料である胞子を繁殖させるための媒体として女性を襲撃し
蔓延させようとするなど他のシリーズでは扱われなかったテーマでは
あるが、セブンとの戦いもないまま終わるわけで子供には今ひとつ
だったもののSF作品としての意欲作ではあるし巨大化した星人と
セブンが戦う場面がない方が正解というべき内容だった。

 それにしてもホーク1号は星人の円盤群相手に3機に分離する事
もせず1機のみで壊滅させるわけで、怪獣相手には通じないものの
対宇宙船相手には強いという迎撃用戦闘機の本領が発揮されるEPで
もあった。

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