小久保裕紀よ、君こそミスター・ホークスだ!

小久保が2千安打達成=400本塁打以上で14人目(時事通信) - goo ニュース

 ホークスの小久保裕紀が今日行われたファイターズ戦の第2打席でヒットを
放ち待望の通算2000本安打を達成した。


 5月22日に通算1999本目のヒットを打ちながら椎間板ヘルニアを悪化させ
約1ヶ月間登録抹消されていたので‘ようやく’という感じだが、個人的には減る
ものではないので いつかは出るだろうとは思っていた。


 思えば小久保の成長に併せてホークスも強くなっていった形なので、彼こそ
ミスター・ホークスと呼ぶに相応しい選手だ。


 平和台球場から福岡ドームに本拠地が変わった93年のドラフトで監督に就任
した根本陸夫氏の熱心な誘いでジャイアンツとの競合の末にホークスを逆指名
して入団した。


 根本氏は小久保が入団した93年オフに4番打者の手本とするために秋山
幸二をライオンズから当時の中心打者だった佐々木誠を放出してまで獲得した
のを見ると、将来の4番打者としてだけでなくチームリーダーとして見込んでいた
のが分かる。


 95年に石毛宏典がFAで移籍してくると本来のポジションではないセカンドを
石毛と争って獲得しただけでなく広い福岡ドームというハンデを ものとせずに
ホームラン王を取りイチローの三冠王を阻んだりした。


 以後ホークスは94年に城島健司、96年には井口資仁と松中信彦が入団して
中心選手として育ってきたのだが小久保が よき手本になっての成長だった事は
言うまでもない。


 03年にプレシーズンゲームでの膝の大ケガでシーズンを棒に振り、その年の
オフに名前を出すだけでも汚らわしい男からジャイアンツに無償トレードなどと
いうロクでもない仕打ちで放出された事によりチームリーダー不在というのが
いかにチームにとってマイナスになるか痛感した3年間だった。


 近年は さすがに衰えが見られたものの(平成の三冠王に最も欠ける)
‘ここ1番’での勝負強さと活躍があったからこそホークスに一昨年のリーグ
優勝、昨年の日本一という栄光がもたらされた。


 度重なるケガなどを克服しているからこそ小久保の2000本安打は ひときわ
味わい深いわけで、残り1本になってから1ヶ月経っての達成も苦闘の末とい
う感じで いかにも小久保らしいではないか。


 2000本安打を通過点にして本多雄一や松田宣浩らが自らの跡を継げるまで
体を労わって1年でも長く現役を続けて欲しいものだ。


コメント ( 2 ) | Trackback ( 0 )
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コメント
 
 
 
男の中のオトコ (柴田真紀)
2012-06-25 00:16:36
今、このフレーズを提供できる人って少ないですから。

あの、トレードの時、
下唇をかみ締めながら、淡々とインタビューに答えてたいた姿が忘れられません。
戻って来てくれたときは、嬉しかったなぁ~。
 
 
 
ホントですよ (こーじ)
2012-06-25 20:32:36
>柴田真紀様
 まさしくですね。
 山本五十六の男の修行ではないですけど‘辛い事、
言いたい事をぐっとこらえて’というのがGへのトレード会見の印象でした。

 孫オーナーも球団を買収した時に‘小久保を取り戻す’と言ってくれたのはホントに嬉しかったです。
 
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