ジローが帰ってきた

　今から50年前の今日73年5月26日にOAされたキカイダー01の3話
から、前作・人造人間キカイダーの主役ジロー＝キカイダーが01 の
ピンチに駆け付け共闘し始めるのだ。

　人造人間キカイダーは人気番組で個人的にも最終回でジロー＝キ
カイダーがサイドカーで旅に出て終わったのを見て、妙に寂寥感を
覚えたのだがキカイダー01のEDに01とキカイダーが一緒に登場する
ので‘ひょっとして共闘するのか？’と思っていたら3話から復帰して
01と共に戦い始めたのだから嬉しかった。

　当時はテレビマガジンなどの雑誌でキカイダーと01との共闘が仄
めかされていたが、いざ01がピンチの所に颯爽とキカイダーが駆け
付け共闘するシーンはダブルライダーの共闘を思わせるワクワク感
があったのだ。

　キカイダー＝ジローは良心回路が不完全なためギルの笛の音に弱
いのに対し、01は特に前半は太陽エネルギーで動くため太陽光が届
かないとピンチになる共に弱点があった。

　だから6話で共通の弱点を突かれたピンチで人で右手では握手し、
左腕を交差させて2人同時に変身するクロスボディ・ダブルチェンジ
という能力を使って変身して脱出するなどの見どころがあったし2人
でのダブルブラザーパワーという強力な光線技を放つ事もできた。

　キカイダー01は我が家の事情により全話見られたわけではないが
キカイダーの登場は3話以降6話を除いて26話まで登場している一方、
27話以降は最終回まで登場してないのはジローを演じた伴大介がイ
ナズマン＝渡五郎として主演していたのが原因のようだ。

　もっともキカイダーがずっと01と共に戦っていると01の影が薄く
なってしまうリスクがあったようだから、むしろ伴大介のイナズマ
ンへの出演で一旦退場は悪い事ではなかったのかもしれない。

　聞くところによると01はキカイダーの撮影がずれ込んだためシャ
ドウの製作スケジュールが遅れ、その穴埋めでハカイダー部隊編を
使ったようだがハカイダーはキカイダーのライバルだっただけにキ
カイダーの客演は好都合だったのだろう。