渡辺宙明と菊池俊輔のBGMを使い分ける東映のセンス

 先日 改めて人造人間キカイダーの最終回を見ていたらサイドカーで走る
ジローにハカイダーを倒した白骨ムササビが襲撃するシーンでマジンガーZの
BGMが流れていたのに
気が付いた。

 今となってはキカイダーとマジンガーZのBGMが共に渡辺宙明作品というのを
知っていたのだが、当時は ちょっとした違和感があった。


 渡辺宙明は東映作品ではキカイダーシリーズやイナズマンに秘密戦隊
ゴレンジャーをアニメではマジンガーZ&グレートマジンガーなどを担当していて、
仮面ライダーシリーズやロボット刑事に超人バロム1などを担当した菊池俊輔と
並ぶ大家である。

 先日キカイダーの前半を‘ロードムービー版仮面ライダー’と言っていたが、
仮面ライダーっぽさを払拭する意味では劇伴担当者を替えるのが最適だろう。


 一方でイナズマンは主役がジローを演じた伴大介だし敵キャラもバンバの声を
演じたのはハカイダーの声を担当した飯塚昭三で、ガイゼル総統を演じたのは
プロフェッサーギルを演じた安藤三男と主役と敵のボスキャラがキカイダーと同じ
だからキカイダーワールドを引き継いだ感がある作品は同じ渡辺宙明が担当
しても違和感がない。


 ちなみに作品は違っても世界観を引き継いでいるといえばマジンガーZ&
グレートマジンガーやウルトラマンティガ&ウルトラマンダイナなどで、この
2パターンは渡辺宙明と
矢野立美が踏襲している。

 仮面ライダーシリーズを別にすると菊池俊輔よりも渡辺宙明の方がキカイダー&
キカイダー01+イナズマンやマジンガーZ&グレートマジンガーなど作品世界を
引き継ぐシリーズの担当に向いているのかもしれないし、それを しっかり踏まえて
振り分けた東映のプロデューサーの感覚も素晴らしいと思う。

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