作新学院38年ぶり初戦突破…江川の73年以来(読売新聞) - goo ニュース
昨日の行われた夏の甲子園の3日目第1試合で作新学院が福井商に11-1
で勝ち38年前の73年に江川卓を擁して柳川商に延長15回サヨナラ勝ちして
以来の夏の甲子園勝利を挙げた。
実は38年前の今日73年8月9日の第3試合で行われたのが作新学院-柳川
商戦だったのだ。
当時の私は小4で現在の長男と同い年。
ぼちぼち野球に興味を持ち始めていた時期で当時は‘怪物・江川卓’という
のが甲子園の話題を独占していて、その江川を擁する作新学院と地元・福岡県
代表の柳川商が対戦するので大いに沸いていたのを覚えている。
そして迎えた8月9日、前の試合が延長戦となって試合開始は14:05と予定
より30分近く遅れて始まった。
その頃 商店街のアーケード内の本屋の近くで友人と遊んでいたのだが2軒隣
の電気屋のTVの前には黒山の人だかりができていて、柳川の選手の打球が
前に飛ぶ度に‘オオッ’と声が上がる状態だったのだ。
そしてヒットが出た時には優勝が決まったような歓声が上がっていたのには
驚いたし、それから友人宅に行って文字通りTVの前に釘付けになって見ていた
のだった。
6回に2アウト1塁から3番の松藤が3ベースを放ち江川の無失点記録が止まる
と友人と握手して喜んだのだが、7回にミス絡みで追いつかれ延長戦へ。
9回・12回とサヨナラのピンチを迎えると外野手が内野に入る5人内野システム
でプレッシャーをかけ凌いで行く柳川の姿には感動したし、15回に2アウト1・2塁
から1番・和田のセンター前ヒットで2塁ランナーがホームに突入。
完全にアウトのタイミングだったのがキャッチャーが落球してサヨナラ負けした
瞬間は呆然と放心状態になってしまった。
やはり‘怪物’と呼ばれた江川の凄さと、それにプッシュバントや変則シフトで
立ち向かう柳川の姿勢には子供心に魂を揺さぶられるものがあったし、この試合
と翌年のベスト8で鹿児島実が東海大相模に延長15回で5-4で振り切った試合
を見て私は高校野球ジャンキーに足を踏み入れたのだった。
ちなみに江川と投げ合った柳川のピッチャーは松尾。
後に水島真司が描いた大甲子園に福岡県代表で松尾商というのがあったが、
作新学院をモデルにした江川学院と同じく柳川をモデルにしたのに違いないと
思う。
PS、画像のスコアブックは16年前に高校野球好きの お客さんが付けたスコア
ブックを写したヤツです。