円谷作品にはヒーローの活躍をサポートする防衛チームが登場し
ていたのだが、防衛チームの作戦室に必ずあったのは無線通信機と
レーダーにコンピューターだ。
昭和のウルトラシリーズでは作戦室に これらの機器が必ずあり、
いかにも作戦室的な雰囲気を醸し出していたのだが考えてみると昭
和の時代のコンピューターは配備すると一部屋必要なぐらいに大が
かりな物だった。
一方の仮面ライダーに出てくる少年ライダー隊の本部には通信機
こそあってもコンピューターはないため作戦室的な雰囲気はなく、
そこが大がかりな防衛チームのウルトラと私的な規模の少年ライダ
ー隊の違いだろうと思っていた。
ところが02年のビデオ版ウルトラセブンEVOLUTION5部作で
はゴドラ星人とペガッサ星人侵略派が防衛軍本部のほとんどの人間
と入れ代わりウルトラ警備隊は解散に追い込まれた事から、シラガ
ネ隊長以下隊員達が再結集し自らの手で本部基地を破壊し以後はレ
ジスタンスの如く廃工場の一角に潜んで活動を続ける。
当然ながら既存の作戦室はないわけだが、ここで活躍するのがノ
ートパソコンの存在。
つまり持ち運び自由なノートパソコンがあれば廃工場の一角でも
本部として使えるわけで、3年後のウルトラマンネクサスでも千樹
憐をTLTの人体実験から救出しフォートレスフリーダムを脱出し
たナイトレーダーも石堀が持ち出したノートパソコンのおかげで情
報を取れて作戦行動を取る事ができていたのだ。
また仮面ライダー剣ではBOARDの研究員・広瀬栞はBOARDが
壊滅後も白井虎太郎宅に居候しながら、ノートパソコンのアンテッド
サーチャーを使ってアンテッドの動きを索敵し剣崎一真らを出動させ
ていたのが印象的だ。
こういった行動ができるようになったのはノートパソコンの存在
が大きく、昭和作品では見られないものではないだろうか。