2010選抜高校野球・第5日

 大会5日目は注目の好投手・一二三を擁する東海大相模が登場するが、
それ以外にも見どころは多い。

 第1試合は一昨年夏の優勝校・大阪桐蔭が初出場の東海大望洋の挑戦を
受けるのだが、個人的に近畿大会準優勝の桐蔭の方が優勝の神戸国際
よりも甲子園キャリアなどを含めると近畿No1と思っているので望洋の長友
を いかに攻略するか?

 第2試合は昨秋の明治神宮大会優勝の大垣日大が21世紀枠の川島と対戦。
 大垣日大にとって普通に戦えば勝てる相手だろうが、川島の機動力と守り
が どこまで通じるか?

  第3試合は東海大相模のエース・一二三を自由ヶ丘打線が どう攻略するか? 点の取り合いになったら打力のいい相模だろうから自由ヶ丘は小野の
できがカギを握る。

 第1試合:東海大望洋 2-9 大阪桐蔭

 1回裏に望洋は1アウトから内野安打と2つの四球で満塁と攻め立てるが
後続が凡退し無得点だったのに対し、2回に桐蔭は四球・ヒットにバントで
1アウト2・3 塁から7番がレフトオーバーの3ベースで先制しただけでなく中継
の乱れで打者走者まで還り3点を先行する。

 これが明暗を分けた。
 桐蔭は4回にも2安打とバントエラーで1アウト満塁から1番がセンター前に
落として4-0とリードを広げる。

 反撃したい望洋は6回と8回に1アウト2・3塁からいずれも内野ゴロで1点
づつ返すのが精一杯。
 桐蔭は8回に1アウト2塁から8番のタイムリーで1点追加すると、9回には
3つの四球で満塁から7番の走者一掃の3ベースなどで4点を挙げ9-2で
完勝した。

  望洋は1回の1アウト満塁、2回のノーアウト2塁と立ち上がり不安定な福本
を捉まえ切れなかったのが響いた。

 第2試合:大垣日大 3⑩2 川島

 川島が2回表に先頭の5番がヒットで出塁し盗塁やバントなどで2アウト1・3
塁から9番の1塁ゴロエラーで先制すると、その裏に大垣も四球で出た4番を
バントで送り6番がヒットで1・3塁から7番のスクイズで1-1と追い付く。

  ところが川島の東谷を3回以降打ちあぐみ5回のノーアウト2塁のチャンス
でも勝ち越せず。
 6回に川島は3番がヒットで出塁して盗塁を決め2アウト後に6番のタイム
リーで勝ち越すと、7回に大垣は先頭の5番が2ベースで出塁し6番の2塁ゴロ
エラーで再び追い付く。

  8回に川島が風による幸運な2ベースが2本出るもののノーアウト2塁での
バントで3塁封殺されたのが響いて勝ち越せず、1アウト2・3塁からは3バント
スクイズを失敗してチャンスを逃す。

  その裏に大垣は1アウトから2ベースと死球で1・2塁と攻め立てるが4番が
3ゴロ併殺に倒れ、迎えた10回にヒットで出た8番が暴投とバントで1アウト
3塁のチャンスから満塁と攻め立て2アウト後4番がライト前に落としてサヨ
ナラ勝ち。

 川島の健闘が光ったが、やはり8回に2本2ベースが出ながら送りバントを
失敗して勝ち越せなかったのが最後まで響く形になった。
 10回以外は連打を許さなかっただけに惜しい。

 第3試合:自由ヶ丘 4-2 東海大相模

  1回表に相模は1番がセンター前ヒットを放ち好走塁で2塁へ進む。
 2番はバント失敗したものの3番がタイムリーを放ち幸先よく1点を先行
するが、なおも盗塁で1アウト2塁のチャンスを生かせず1点止まり。

 以後も4回まで毎回ランナーを出すが2回は四球で出塁した先頭打者が
盗塁失敗した後にヒットが出るものの併殺。
 4回には2本のヒットで1アウト1・2塁からキャッチャ-の牽制で2塁ラン
ナーが刺されるなど追加点が奪えず。

  自由ヶ丘は4回まで1安打でチャンスらしいチャンスは4回の2アウト3塁
ぐらい。
 ところが5回に先頭の6番がヒットで出塁するとバントなどで2アウト2塁から
9番の代打がレフトオーバーの2ベースで追い付く。

  6回に併殺でチャンスを潰した相模に対し、その裏に自由ヶ丘は四球で
出塁した 2番をバントで送り4番が左中間に弾き返すがランナーのスタート
が送れて還れずチャンスを潰す。

 7回に2アウト2塁からエラーで招いたピンチを凌いだ自由ヶ丘は8回に2ア
ウト1塁から4番がヒットでつなぐと5番が歩いて満塁から6番が右中間を破る
走者一掃の3ベースで3点を勝ち越し。

  9回に相模も先頭の3番が歩き1アウトから5・6番の連打で1点を返すが
7番がピッチャーゴロ併殺に倒れ自由ヶ丘が逃げ切った。

 4回まで追加点のチャンスを逃した相模に対し、少ないチャンスを得点に
結びつけた自由ヶ丘が番狂わせを起こした感じ。
 特に4回に先頭打者がヒットで出塁しバント失敗で1アウトからヒットが出て
6番の時に1-3からキャッチャーの牽制で刺されたのが流れを変える要因に
なったし、5回に2アウト2塁で出てきた代打が打ったレフトオーバーの同点
タイムリーが自由ヶ丘に流れを引き寄せる事になった。 

コメント ( 3 ) | Trackback ( 0 )
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コメント
 
 
 
Unknown (捲土重来鷹男)
2010-03-27 23:38:08
自由が丘の相手が東海大相模なだけに名前負けしないかと危惧してましたが、物怖じすることなく試合に望んだ結果でしょうか。
まあ、現代の高校生は、そのあたり気にしてないようにも思えます。
 
 
 
東海相模敗退 (さくらい)
2010-03-28 07:32:59
第1試合、桐蔭が完勝。望洋、立ち上がりの好機を
逃したのが痛かったですね。桐蔭のエースも?
第2試合、川島、善戦。ワンサイドの試合を
心配していましたが。
第3試合、自由が丘やりましたね。小野が相模を
2点に押さえ、5回、8回と良いところでタイムリーが
出ました。一二三は初戦の難しさが。
 
 
 
書き込み御礼&レス (こーじ)
2010-03-29 00:18:18
>捲土重来鷹男様
 それでも横浜などになると名前負けするかもしれませんが、少なくとも東海大相模に対しては名前負けはなさそうですね。

>さくらい様
 自由ヶ丘は地元でも信じられない番狂わせの勝利と言われてます。
 とてもじゃないが勝てる雰囲気はなかったのですが
奇跡が起きたという感じですね。
 まさか門馬監督は‘末代までの恥’などとは言わないでしょう。

 それにしても末次監督は頭が薄くなりました。
 
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