ヘアサロンうつのみや・オーナーのスポーツやヒーローもの、雑談ネタを徒然なるままに
こーじ苑
松坂大輔の葛藤に見られる日米の価値観の違い
先日 松坂大輔が
‘この環境の中で練習を強いられ続けたら、日本時代のようなピッチングは
もう出来なくなるかも知れない’
と日本でこれまでやってきた練習方法が認められない事への不満を口に
したらしい。
日本では
‘投手は投げ込む事によって肩が作られる’
という鍛錬主義の価値観が息づいていて、アマチュア時代からエリート
街道を走ってきた松坂などは ある意味 投げ込み中毒の気がある。
一方メジャーでは‘肩は消耗品’という価値観だから、投げ込みなどは
もっての他というのが常識になっている。
だから松坂が好調な時はいいが、不調に陥った時に こういった不満が
出るのでは・・・とは思っていた。
85年頃‘拝啓日本野球様?’というようなタイトルの本を読んだ事がある。
日本でプレーしていた外人選手たちの本音が語られていたのだが、
彼らは
‘日本人は努力すればするほど右から上がりに永久に進化すると思って
いるから、選手の尻を叩いて練習させるコーチはいても疲れているから
練習を止めさせるコーチはいない’
と語っていたのが印象的だ。
だから95年にマリーンズの監督に就任したボビー・バレンタインが
‘猛練習するエネルギーがあるなら試合で使え’
と言って猛練習至上主義の広岡達郎GMと対立した事があったが、まさしく
日米の野球文化の違いに行き着くのだ。
とはいえ個人的に松坂が不満を唱える事については違和感を感じる。
というのも松坂の前に野茂英雄をはじめとした多くの投手がメジャーで
プレーしているが、そういった不満を口にしたという事は聞かない。
40歳を過ぎてプレーする選手は当然ながらメジャーの方が多い。
松坂が30代前半でキャリアを終えたいなら別だが、40歳を過ぎても投げ
たいのならメジャーの調整法も受け入れるだけの度量が必要だろう。
基本的に1週間に1試合しか登板せず移動も楽な日本に対し、移動距離も
比較にならない中で162試合を中4日で登板するのだから自ずと調整法も
違ってくるはず。
日本には‘郷に入らば郷に従え’ということわざがあるのだから。
野球だけでなく あらゆるスポーツで選手の平均寿命は延びている。
そうなると若さだけでは勝てなくなるのだが、若い頃のような猛練習をする
だけでは高橋尚子や野口みずきのようにオーバーワークになって調整失敗
というケースがある。
だから室伏広治や北島康介のように自分の体と相談して練習量を調整
していく必要が出てくるのだ。
松坂が30代でリタイアするより、ランディ・ジョンソンのように
40歳を過ぎても投げる姿を見たいと思うのは私だけではない
だろう。
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言ってることが矛盾していると思いますが(苦笑)
調整方は個人で決めて、それで駄目なら 減棒或いは解雇、そんな契約の方がやりやすいと思いますよ。
投げ込みを強要するのが日本流であれば 、投げ込みたがってる投手にstopかける アメリカ流。
どちらが正論か? 答えは投手個人が決めるけとだと思いますがね。
ノーラン・ライアン も、アメリカ流には 異議を唱えてますよ。
現役期間も本人の勝手であって、別に“太く短く”でもよろしいかと。
松坂もメジャー流が 嫌なら、さっさと帰ってくればよいと思います。
まぁメジャーの契約は細かいですのでメジャー流を受け入れるという契約ぐらいあるでしょうからね。
ちょっとしたグチでしょうね。
ダルビッシュがメジャー行きに興味がないと言っているらしいのですが、こういう事を強要されるのを
嫌がっていると思います。