ハッカーの脅威を描いたグリッドマン17話

 電光超人グリッドマン17話・孤独なハッカーは、足の不自由な
少年・田宮シゲルがハッカーとしてジャンクに侵入しアシストウェ
ポンのデータを盗み出すといったパソコン時代ならではのピンチに
陥る。

 今回登場したのはニセアノシラスで6話に登場したアノシラスを
モデルに作り上げたものだが、ゆかと一平は動揺したもののグリッ
ドマンにはあっさり偽者と看破されていたので正直言って今回登場
させるのはアノシラスの偽者を出さなくても同じ能力を持っていれ
ばよかったのではないか。

 というのも今回のカーンデジファーと武史の狙いはパソコン通信
のホストコンピューターに侵入して、通信を利用する全ての人間を
洗脳して世界中のコンピュータのデータを破壊させようとするもの。

 それより今回のテーマはハッカーの脅威と、田宮シゲルが足が不
自由で歩けないと思い込んだ事からの屈折した心がハッカーになる
原因だったわけでそれをどう解きほぐすかというもの。

 こういった内容のストーリーは80での王道だし50話中8話を担当
した平野靖士の作風でもあるわけで、平成ではティガの拝啓ウルト
ラマン様に登場したキリノ・マキオを髣髴させるわけで正しく昭和
と平成ウルトラの橋渡し的な内容だった。

 もう1つの特徴は黒幕である藤堂武史が田宮シゲルを自分の同類と
思い込んで接触しようとしたり直人や一平にゆかの3人の存在に気付
いた事で2クール目に入って新たな展開に入る予兆だと思えるし、こ
れこそがメインライターとしての仕事だと思えるので武史が直人らと
いつ接触するのかというのもこれからの見どころの1つと思えるのだ。

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