EP34のラストでメガフラシを撃退したものの力尽きて倒れ伏した千樹憐を
冒頭でホワイトスイーパーが回収して行く。
姫矢准の時同様ウルティメイトバニッシャーと同等のエネルギーを憐から抽出
しウルトラマンの光の秘密を探り出すのが最大の目的で、松永管理官は この
時を待っていたようだし同時に瑞生の任務も ここで終わるはずだった。
瑞生の任務は新たなるデュナミストである千樹憐を見張り行動の様子を逐一
報告させる事で、自らの正体を知られても見張るだけでは判らない事を友達と
して付き合えば却って好都合だと管理官は判断していたようだ。
とりあえず管理官達はデュナミストがウルトラマンの力を使い過ぎると体に
かなりの負担がかかるのでダメージが溜まっていくという事を姫矢の時に
知っていたようだから、憐の場合も同じ事が起こりえると考えていたのではない
だろうか。
だから対メガフラシ戦で力を使い果たした憐が倒れた事によって‘時は来た’
と考えてホワイトスイーパーを出動させて憐を捕獲して行ったのだろう。
当然 瑞生にとっても憐を捕獲した時点で任務は完了だから憐とは関係の
ない事になる。
ただし瑞生が首藤沙耶リーダーのキャリアを積んだタイプなら任務完了で憐
への気持ちも割り切れるのだろうが、まだ20歳で自らが記憶を消去したビー
スト被害者に思いを巡らせて しっかりチェックしている純粋な瑞生には酷な
宣告だったわけだ。
よくしたもので憐と行動を共にしていたのは瑞生だけでなく孤門もだから憐の
身を案じる瑞生は当然その旨を孤門に報告するし、憐が拉致されたのを知れ
ば姫矢の件があるので憐が どんな目に遭うかは孤門なら分かる。
EP31で管理官は‘若い人達は気持ちのままに行動するので結果的に最も
コントロールしやすい’と自信ありげに沙耶や東郷司令官に話していたのだが、
瑞生と孤門は確かに思わぬ行動力を憐 救出という‘反乱’で発揮するの
だった。