今から50年前の今日69年2月2日にOAされたのが、怪奇大作戦の
21話・美女と花粉。
マニキュアのアルコールに反応する熱帯植物の花粉をおしぼりに
混入し、手を拭いた者が次々に触れた部分から全身の色素を破壊さ
れると同時に皮膚神経も阻害されて窒息死させるという手口の犯罪
が頻発しSRIが捜査に乗り出す。
牧とさおりが訪れた喫茶店で偶然その事件に遭遇するが手がかり
はなく続いて会員制のクラブで同様の事件が起き、さおりは被害者
がマニキュアをしていた事に気付き最初に事件の起きた喫茶店で回
収したおしぼりから採取した有機体をマニキュアを塗ったモルモッ
トに付けると同じような症状が起きる。
会員制クラブで事件当日おしぼりを使わなかった3人の女性が割
り出され、さおりがマークした最も美人ではあるものの蛇のような
暗い目をした女・大山伸子が容疑者と断定される。
そこで伸子の友人を装って訪ねたビルの屋上にある熱帯植物園に
さおりは乗り込むものの、しっかりバレて拘束される事に。
実は伸子は海水浴場で美しさを妬んだ女から硫酸をかけられ胸を
焼けただらせており‘この火傷では結婚できない’と思い込んで、
例の熱帯植物の花粉を使って若い女性を無差別に殺害していた事を
カミングアウトし さおりを同様の手口で殺害しようとするが的矢と
牧が助けに入り救出する。
追い詰められた伸子はマニキュアを植物に注ぎ、自らの手をその
中に突っ込んで自殺し事件は幕を閉じる。
今回の脚本は円谷デビュー作となった石堂淑朗で世間への恨みと
いう鬱屈した感情が基の犯行は、後の第2期ウルトラシリーズで最
も多くの作品を書いた氏の最も得意とするテーマではないだろうか。