‘種の繁殖’というテーマが絡むハリウッド版ゴジラ

 WOWOWでゴジラ映画30作品が一挙にOAされて全て見たの
だが、日本版28本とハリウッド版2本を見比べると日本版では
扱われずハリウッド版で扱われていたのは繁殖という要素。

 98ゴジラではマジソンスクェアガーデンに大量の卵が産み付け
られていたし、14ゴジラでもゴジラが戦う相手怪獣ムートーには
オスとメスがいて卵を産み付けているというシーンがあった。

 一方の日本版には そういうシーンは見られないし、ゴジラ以外
でも平成ガメラに登場したギャオスぐらいだろう。

 これはハリウッド版がゴジラを単なる生物という解釈だったのに
対し日本ではゴジラを生物というよりも神の使いという解釈だった
ので、円谷英二存命中に作られたゴジラはダメージを負っても血す
ら流さなかったわけだ。

 怪獣が都市を襲撃する時のモチベーションとして日本版では帰巣
本能というのが一般的だが、ハリウッド版のように繁殖目的という
方がリアルだし納得できるだろう。

 単なる生物だからこそ人類の通常兵器で倒したりダメージを与え
られるのだが日本版のような破壊神的な存在ならば当然のように
少なくとも戦車砲やミサイルなどの通常兵器は通じないだろうし、
そのため超兵器が登場して世界が広がっていくので それを巡るド
ラマも挿入しやすくなる。

 つまり怪獣映画に対するアプローチの仕方は日本と欧米では違う
わけで、それぞれの文化の違いとして楽しめばいいのではないだろ
うか。

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