イギリスで作られたサンダーバードや謎の円盤UFOなどは組織の
機密性に拘るケースが多く、実際に例え一般人でもメカや基地の内部
を撮影する者は殺害してでも秘密を守ろうとする。
実際に今でも戦争をしているだけでなくスパイ映画の代表作・007
シリーズを製作している国が作っているからだろうが、それに比べ
日本のヒーロー作品である円谷作品に登場する防衛組織の機密性は
ザルに等しい。
対怪獣組織の科学特捜隊やTACにZATなどは基地の存在自体が
一般市民に知られても悪くないのだが、対宇宙人のウルトラ警備隊
のような組織は基地を秘匿するケースが多いのにである。
当然ながら地球防衛軍の基地内にはピット星人に始まりゴドラ星人
やペガッサ星人など多くの宇宙人が侵入し破壊工作を行なったりして
いるのだが、途中から懲りてセキュリティを強化するというシーンは
見当たらない。
そこら辺りが第2次大戦後に戦争をしてない日本では機密保持と
いう事に関して実感が沸かないのだろうし、それが脚本家達にも影
響を与えているのは間違いないのではないか。
もっとも視聴者が突っ込めるぐらいの緩さがないとヒーローの活躍
する場面もなくなってくるのだが・・・・・