吉田が3連覇=伊調に続く快挙―レスリング〔五輪・レスリング〕(時事通信) - goo ニュース
今日の日本は3連覇に挑む立場と阻む立場に回る。
3連覇に挑むのは女子レスリング55㌔級の吉田沙保里に対し女子サッカーは
アメリカの3連覇を阻む立場。
面白いのが女子サッカーは昨年アメリカに勝ってW杯優勝を果たしているの
だが、3連覇を狙う吉田は順当に行けばSファイナルで今年のW杯で敗れた
ロシアのジョロボアとの再戦が予定されているというもの。
また女子バレーは76モントリオール以来のファイナル進出を かけてブラジル
と対戦するのだが、一昨年の世界選手権では2-0から逆転負けしたのに対し
昨年のW杯では3-0で勝っているので中国よりは相性は悪くないだろう。
女子レスリングは72㌔級の浜口京子がアテネで銀を取ったカザフスタンの
マニュロアと初戦で対戦し1Pを取られた後に2P目には追い付いたラストポイント
で取り返し最終Pの延長戦で攻撃権を取ったものの返し技を食ってポイントを
失い初戦敗退。
55㌔級の吉田は初戦でアメリカのキャンベルにQファイナルでアゼルバイ
ジャンのラトケビッチに判定勝ちし、Sファイナルでは2ヶ月前のW杯で苦杯を
喫したジョロボアに完勝するとファイナルではカナダのバービックに判定勝ち。
1P&1ポイントも落とさない女王に相応しい戦いぶりで前日の伊調馨に
続いて五輪3連覇を決めたのだった。
女子バレーはブラジルと戦うが3-0で各セット20点に届かない完敗で、
やはり世界選手権やW杯とは違うブラジルだった。
3位決定戦では男子サッカー同様 韓国との対戦となった。
女子サッカーのファイナルだが正直言って両国の現有戦力を分析すると、たし
かにアメリカはSファイナルでカナダと120分間の死闘を制して消耗している
ものの3度リードされては追い付く展開から最後に勝ち越して勝つなど驚異的
な攻撃力だけでなく勝負強さも併せ持っている事を考えると勝つ確率はW杯の
時よりも低いと考えていた。
何とか1点に抑えて2点をもぎ取って勝つしか勝ち目はないと思って迎えた
ファイナル。
開始から例によってアメリカが攻め込み凌ぐ展開になり8分にモーガンが
サイドから中央に入れたクロスをワンバックの後ろから走り込んだロイドのヘッド
でアメリカが先制。
反撃に出た日本はボールを支配して攻め込むもののGKソロのファインセーブ
やポストに阻まれたり、宮間のFKがヒースの手に当たったが主審が取ら
なかった不運などもあり前半は0-1で終了。
後半に入ると54分にドリブルで上がってきたロイドが再び決めて0-2と突き
放すが、日本も63分にゴール前の混戦から最後は大儀見が押し込んで1点を
返し攻勢に出るものの追い付けず。
特に83分に途中出場の岩渕がDFからボールを奪ってPエリア内にドリブルで
侵入して放ったシュートがソロから左手一本で弾き出されてしまい、これが最後
のビッグチャンスだった。
結局1-2でタイムアップとなり日本は銀メダルに終わった。
先制された時点で6月のスウェーデンで行った親善試合のように3・4失点
するのを覚悟したものの、ほぼ互角の勝負を演じたのだから大健闘だと思う。
強いて上げれば2枚看板のワンバックやモーガンに点を取らせなかったのだが
2列目のロイドからやられた感が強いし、ワンバックの後方からのヘッドによる
得点がなければ・・と思ってしまう。
中2日での連戦は運動量で勝負する日本にとって厳しいものがあったが、
そんな中で内容的には昨年のW杯のよりも自分達のサッカーで攻勢に出る事が
できたのは日本の大いなる進歩だと思うし残念ではあるが大いに賞賛される
銀メダルだ。
陸上競技は女子400mリレー、男子1600mリレーで予選落ち。
男子200mではウサイン・ボルトが五輪記録で金メダルを獲得し連覇を果た
した。