工藤監督「鷹の目」体制 全選手の詳細情報の報告義務付け
工藤公康監督率いるホークスが今シーズンから全選手の情報を
監督に集約させる新管理体制を敷いたという記事が載っていた。
すべての選手達の体調や小さなケガに至るまで選手達の変化を
しっかり把握するというのはできそうでできない事だし、シーズ
ンを通してコンディションのいい選手を優先的に起用するわけで
昭和のプロ野球とは一線を画すシステムだろう。
昔は西鉄ライオンズに代表されるように試合が終わると焼肉を
食べながら酒を飲み始め、そのまま朝まで飲んだ後にろくに睡眠
も取らず球場入りして酒の匂いをプンプンさせながら試合で活躍
するという武勇伝を持った選手がもてはやされていた。
更に壊れる寸前まで鍛え上げるというのも美徳とされており、
シーズンの終盤にケガを抱えてプレーするのは当たり前と語る
OB達の方が多いのが現状だった。
しかしレベルが上がった現在こういった選手(例・タトゥを
入れた事を悪びれずに語る者など)は生き残れなくなっている
のが現状だが、マスコミには‘最近は西鉄の選手達のような豪
傑が見られなくなって寂しい’的な事を言う始末。
思えばV9ジャイアンツのスタイルがスタンダードになっている
のは9年続けて日本一になったからで、ジャイアンツがこういう
スタイルで臨み始めた頃は批判はあっても称賛される事はなかっ
たわけだ。
それを考えれば特に工藤監督が就任してからのホークスは特に
選手達のコンディションの整備拘っていたし、ケガ人を出さない
事をモットーにしているのは昭和の思想からすれば異端だろうが
こういうスタイルこそプロ野球はおろか他の競技でも主流になる
のは確実なわけでホークスが時代の先端を行っているのが分かる
ような気がする。