田口良一、念願の2団体統一成功

田口良一 2つの夢をかなえた2団体統一「最高にうれしい」

 昨年のボクシング界最後の世界タイトルマッチ、WBA&IBF:
Lフライ級統一戦が大田区総合体育館で行われWBA王者の田口良
一がIBF王者ミラン・メリンドに3-0の判定で勝ってタイトル
統一に成功した。

 IBF王者メリンドは昨年5月に八重樫東を1RでKOしてタイト
ルを奪取すると9月の防衛戦でも判定勝ちし暫定王者時代から
通算2度の防衛に成功していたのに対し、WBA王者の田口は3年
前の大晦日にタイトルを奪取してから6度の防衛に成功してお
り本来ならWBO王者の田中恒成との統一戦の予定だったが田中
が9月の防衛戦で眼窩骨折して流れた代替えでの統一戦となった。

 八重樫戦のように前半からガンガン飛ばして来るメリンドに
対してスタミナの塊のような田口という図式になるが、最初か
ら攻められてペースを奪われると不安であるスタミナも持って
しまうので前半からいかにペースを握れるかが焦点だった。

 実際に1Rからメリンドがプレッシャーをかけるのに対し田口
はジャブで突き放しにかかるが終盤に左アッパーがかすめるな
どヒヤリとするシーンもある中、2R以降はメリンドの前進を鋭
いジャブでストップするだけでなく得意の左ボディをヒットさ
せてスタミナを削り取って行く。

 3Rにメリンドがバッティングで左目付近を9Rには田口が同じ
くバッティングで左頭部をカットするなど流血戦になったが、
田口は冷静に対応し終盤にはスタミナが切れてきたメリンドに
打ち勝ち試合は判定に。

 採点は116-112が1人と117-111が2人の3-0で文句なく
田口の手が上がった。

 正直言って田口が3年前に世界を取った時は王者アルベルト・
ロッセルが4度の防衛に成功していたものの39歳という年齢から
ラッキータイトルというイメージだったし、どうしても先輩王者
・内山高志の前座として出場していた事から4つのKOを含む6度
の防衛に成功していながら内山が敗れた後の7月の防衛戦では後
輩の京口紘人にメインを譲るなど地味な存在だった。

 そんな中で中継するTV局が全国ネットの数が少ないTV東京から
TBSに変わり念願の統一戦を行う事で初めてメインを張った中で
遂に統一王者になったので、少しでもスポットライトを浴びる事
ができたわけだから更なる防衛を重ねて行って欲しいものだ。
 

 

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