世代交代を迎えた男子体操界

谷川翔、初Vで世界代表=2位は兄の航―体操NHK杯

 昨日行われた男子体操のNHK杯で全日本選手権優勝の谷川翔が
優勝し、2位に入った兄の航と3位に入った萱和磨と共に10月に
ドイツのシュツットガルトで開催される世界選手権の代表に内定
した。

 前年のNHK杯では全日本選手権で優勝しながら最終種目である
鉄棒で落下して3位に終わり世界選手権を逃した苦い思い出が残る
谷川翔にとって、前年の悪夢を払拭するための大会だが昨年優勝
をさらわれた内村航平やリオ五輪代表の白井健三が不在の中での
演技はスタート。

 最初の床は14,733のハイスコアでスタートしながら2種目目の
あん馬では落下するという失敗で崩れるかと思われたものの、何
とか立て直し最終種目の鉄棒でも着地をきっちりまとめて逃げ切
り優勝を決めた。

 今シーズンの男子体操界は絶対王者だった内村航平が肩のケガ
など相次ぐ故障に悩まされ全日本選手権で予選落ちする波乱のス
タートとなっただけでなく、次期エースと期待された白井健三も
足首の故障などで本調子ではなく全日本は最下位という不調に陥
っていたため世界選手権の出場は絶望的で迎えていた。

 そんな中で全日本で連覇し初めてNHK杯でも優勝した谷川翔は
’美しい体操’を受け継ぐタイプの選手で特に日本が伝統的に苦手と
してきた あん馬を3位の萱和磨と共に得意としているので、これ
からの伸びしろに期待したい。

 2位に入った谷川翔の兄・航は床と跳馬を得意としているし、
それらの種目で着地をきっちり止められるタイプなので着地が大
いに厳しくなっている中で貴重な存在になる。

 さらに萱はあん馬と共につり輪が得意なので、日本にとって課
題種目である2種目に強いというのは大きな戦力だろう。

 リオ五輪組は内村や白井だけでなく加藤凌平や田中佑典に山室
光史らも不調に終わっているのを考えると世代交代の時期が来た
という感じなので、谷川兄弟と萱の3人が初出場でどこまででき
るかというのが来年の東京五輪を占う試金石になりそうだ。

 

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