ヘアサロンうつのみや・オーナーのスポーツやヒーローもの、雑談ネタを徒然なるままに
こーじ苑
松田優作が亡くなって30年目
今から30年前の今日89年11月6日は俳優の松田優作が膀胱癌の
腰部転移により、40歳の若さで亡くなった日だ。
当時の松田優作はリドリー・スコット監督作品のブラック・レイ
ンに高倉健&マイケル・ダグラスの敵役・佐藤浩史役でハリウッド
デビューし、鬼気迫る演技で大いに話題になっていた最中だったか
ら訃報を聞いて大いに驚いたのを覚えている。
そこで松田優作の大ファンだった友人から11月11日に電話が
あり‘徳吉刑事の遺作を見に行くぞ’と言われたので‘工藤探偵じゃ
ないのか?’と言い返し、ナイトショーでブラック・レインを見た
のだった。
そもそも松田優作は鬼気迫るキャラというのは得意ではあるが、
今回演じた佐藤は凄まじい殺気を秘めた人間凶器という雰囲気で
彼の魅力満載という感じではあるものの他の作品以上の殺気を見
ると自らの死期を悟っての演技だったのではないかと亡くなった
後に見た事からスクリーンに引き込まれていた。
私が松田優作の存在を知ったのは太陽にほえろの柴田純ことジー
パン刑事役で拳銃を使わないという設定でのアクションも多く、何
より印象深かったのは殉職シーンでの‘相田、お前の負けだ拳銃渡瀬’
からスタートするやり取りで‘なんじゃこりゃ~’と絶叫するシーンの
セリフは忘れられない。
だから大都会PARTⅡの徳吉刑事を見た時はジーパン刑事と被る
雰囲気だったし、映画でも暴力教室の溝口勝利や蘇る金狼の朝倉哲
也ら彼が演じたキャラは独特で他の俳優ではマネができないと思う
ものだった。
個人的には探偵物語の工藤俊作探偵が彼のハードボイルドかつコ
ミカルな側面など多様性を持っており、成田三樹夫や山西道広らの
悪徳刑事コンビとのやり取りの絶妙さを見ても松田優作を代表する
キャラではないかと思う。
奇しくも亡くなった日は探偵物語から10年後で8話の暴走儀式が
OAされた日だった。
あれから30年経ち生きていれば今年70歳を迎えるのだが、どう
考えても老年になった松田優作をイメージできないのでブルース・
リー同様に行き急いだ感が拭えない。
最近は息子である龍平や翔太をTVなどで見る機会が増えたのだが
血は争えないというか、独特の雰囲気は父親譲りの一方で父の持つ
凄みまでは至ってないと思ってしまう。
« 国際大会を中... | これからのラ... » |
途中降板したせいもあり、その後大映ドラマへの出演はないと思いますが、70年代中頃のあの長髪の時代の彼は、キャラが強烈すぎて少々苦手なところもありましたが、今になってみるとやはり傑出していたなと思います。
>最近は息子である龍平や翔太をTVなどで見る機会が増えたのだが
血は争えないというか、独特の雰囲気は父親譲りの一方で父の持つ
凄みまでは至ってないと思ってしまう。
これはね、父親と比較してもかわいそうでしょう。
確かに息子達に松田優作の凄みを発揮せよと言っても無理ですよね。
やはり松田優作自身の一代芸という感じですから。
ちなみに個人的には森村誠一シリーズの腐食の構造での町田竜一二尉役も捨てがたいです。