金平正紀会長の命日＆選抜高校野球

　今日3月26日は協栄ジムの金平正紀・前会長の命日だ。
　故・金平会長はボクサー引退後にトンカツ屋を経営して
いたが出前持ちに雇った海老原博幸のセンスにほれ込んで
店をたたんでジムを開設。海老原、西城正三、具志堅用高、
上原康恒、渡嘉敷勝男、鬼塚勝也、ユーリ‘海老原’アル
バチャコフ、オルズベク・ナザロフら8人の世界王者を育て
たキングメーカーだ。
　渡嘉敷の‘毒物オレンジ事件’で一旦失脚したものの、
鬼塚が世界王者に就く前に復帰しているのだ。
　実は91年11月4日に小倉で行われた鬼塚ー朴賛雨戦を観戦
した時に興行終了後に会長を見つけて記念写真の撮影をお願
いしたところ快く収まってくれた。
　‘蒲田にいた時に鬼塚をデビュー戦から見ているが世界王
者になれる器だと思っていました’と言うと嬉しそうに‘あ
なたも目が高い’と言っていた。そこで‘私は床屋をやって
ますがトンカツ屋に職替えして出前持ちをボクサーにしまし
ょうか？’と言うと‘そりゃ面白い！’と大笑いしていたの
を思い出す。
　最後の弟子と言われた坂田健史が先週4度目の挑戦で見事に
世界フライ級タイトルを奪取したのが何よりもの手向けの花に
なっただろう。

　選抜高校野球
　G1：夏ベスト16のキャリアがある聖光学院が春夏通じて初
出場の市川に対し1日の長があると思われた。立ち上がりの
2アウト満塁で点が入らず、3回にHRで先制されたところから
市川ペースになる。市川は2度のリードを追い付かれたものの
逆転されずに済んだので市川ペースで試合が進んだのだ。
　ただ次の対帝京となると市川では役不足か？
　G2：中国地区優勝の広陵打線が好投手・唐川をどう打つかが
焦点の試合。共にチャンスは作るものの両投手が踏ん張り1－1
のまま延長に。8回以降毎回押し気味だった成田だが、ライナー
ゲッツーやバント空振りの走塁死などでチャンスを潰し流れを
つかめず12回に2アウト3塁で内野安打が決勝点になった。
　自力は広陵が上だったが前半でもう少し点を取れていたら、
楽な流れになっていたのでは？
　G3：2回に北陽が3ベースとタイムリーで挙げた1点を守りきり
1－0で初戦突破。両投手とも毎回のようにランナーを出しながら
決定打を許さなかったのだが、攻撃力に迫力なし。
　特に桜島打線と恐れられた鹿児島商の迫力が全く感じられず、
最終回に2ベースと相手ミスでノーアウト1,2塁でも点が入る気が
しなかった。
　どうやらこのパートは広陵の調子が上がらなければ帝京の独
壇場になりそうな感じがする。