龍谷大平安、打線爆発で名門対決に勝利 橋本&岡田が2者連続弾
大会2日目の注目カードは第2試合の明徳義塾-龍谷大平安戦。
甲子園通算45勝の明徳・馬淵監督と通算23勝の平安・原田監督の
名門対決でもある一戦は03年夏に1度対戦し、この時は平安が2-1で
勝ち明徳義塾の連覇を止めた試合となったのだが一昨年春の優勝校
と初戦では驚異の勝率を誇る明徳の対戦だけに目が離せない。
第1試合は釜石と小豆島という21世紀枠対決だが、20年前に甲子園
に出場した釜石のキャリアがどう出るか。
第3試合はレベルの高い東北勢の準優勝チームである光星に中国
大会ベスト4の開星が挑む。
第1試合:釜石 2-1 小豆島
両校とも2回までランナーを出しながら無得点で迎えた3回に釜石
はヒットで出塁した8番がバントとボークで1アウト3塁に進め1番の
時にスクイズをファウルにした後タイムリーが出て先制。
以後も釜石は5回以外は毎回ランナーを出していたが追加点が奪え
ずに迎えた8回、1アウトからヒットで出塁した1番がバントで2塁に
進み3番の2ベースで待望の追加点を上げる。
小豆島も3回と7回を除き毎回ランナーを出していたものの得点を
奪えず、特に先制された直後の4回には先頭の4番が2ベースで出塁し
バントで1アウト3塁のチャンスに得点できず迎えた9回に1アウト後
5番&6番の連打にライトのエラーが絡む間に1点を返すに留まった。
木製バット時代にタイムスリップしたようなクラシカルな試合に
なった21世紀枠対決だが1番が3安打し全得点に絡んだ釜石と、3番
までが1安打に抑えられた小豆島の違いが最終的に明暗を分けたし
特に6回以降2ベースが3本出た釜石に対し4回の2ベース1本だった
小豆島との間に長打力の差があったというべきか。
第2試合:明徳義塾 1-7 龍谷大平安
2回に平安が6番以下の3連打で先制すると明徳も その裏にヒットと
四球で2アウト1・2塁から2つの暴投で同点に追い付いたのだが、3回に
平安が4番&5番の連続HRで2点を勝ち越して中野をKOすると5回にも5番
&6番の連打でチャンスを掴み8番の2ベースで5-1と点差を広げる。
3回以降立ち直った平安・市岡に対し明徳は僅か3安打で2塁も踏め
ないのを尻目に平安は7回にも4番が四球で出塁すると1アウト後3連
打で2点を追加して7-1で快勝した。
明徳にしてみると1回に平安が1番がヒットを放ちながら2塁を欲張
りアウトになっただけでなく2回にも3連打で先制されながら2塁ラン
ナーをキャッチャーのけん制で刺して最少失点に抑えるなど踏ん張っ
ていたし、2回には2つの暴投で追い付くなど明徳ペースになっても
おかしくなかった。
それを打ち砕いたのが3回の連続HRで市岡が立ち直り一気に流れが
平安に移ったのを考えると、1回に2アウト1塁から4番の2ベースで
1塁ランナーがコーチャーの制止を振り切ってホームアウトになった
のが悔やまれるだろうが長打力の差というのが大きかったのではな
いか。
第3試合:八戸学院光星 6-2 開星
1回に光星は四球で出塁した1番がバントと内野ゴロで3塁に進み
4番の内野安打で先制すると2回にも先頭の5番がヒットで出塁し、
2アウト後に3連打で2点を追加し3-0と優位に進める。
1回に1番が歩きながらけん制で刺され2アウト後に3番&4番の連打
でチャンスを作ったものの無得点だった開星は、3回に9番&1番の連
打から2アウト2・3塁として4番の2ベースで2点を返し1点差に追い上
げる。
これで流れが開星に移ると思われたし5回に2番&4番の長短打で1点
を追加され1アウト満塁を投ゴロ併殺で1点で止めるなど、ペースは
どちらに転がるか不透明だったものの6回に光星が1アウト後8番が
相手エラーで出塁し暴投に1番&2番の連打で2点を追加し勝負あり。
ヒット数は3本ほどの差ではあるものの与四死球やエラー数は互角
だっただけに、開星は1回と8回にノーアウトのランナーをけん制アウ
トや併殺でランナーをなくした後にヒットが出るなどチグハグな攻撃
になったのが明暗を分けたか。