宇宙戦艦ヤマト2199・9話レビュー

 宇宙戦艦ヤマト2199の9話は旧作にないオリジナルエピソードで(強いて上げ
ればアナライザーが森雪に求婚するビーメラ編)主役のアナライザーがガミロイド
のオルタと交流を持つものの・・・といった内容で、ラジオヤマトの文学館で岬が
朗読する観測員9号の心とシンクロしながら物語は進む。

 エンケラドゥスで捕獲した3体のガミラスのアンドロイド=ガミロイドからヤマトは
初めてガミラス側のテクノロジーを知り、ガミラスが地球と同じ数学や物理学を理解
しコミニケーション可能な生命体という事が判明するわけで沖田艦長曰く‘同じ
ルールの将棋を指せる’という事になる。

 3体のうち1体を修復しガミラスの情報を聞き出すべくアナライザーを介してコミニ
ケーションを取ろうとした結果、簡単な地球の言葉を覚えアナライザーと将棋を
指せるぐらいまで打ち解けたものの自ら脚部を修復して艦内を徘徊する様になって
しまい保安部が出動する。

 しかもハッキング能力があるので艦載機が収容される時に事故を起こしそうに
なったりオルタにとってのイヴが存在すると思われるイスカンダルへの自動航法
装置があるセクションを目指して侵入するなど問題が続出、悪い事に周りが全て
敵だと認識すると自爆するようにプログラミングされていたため自動航法装置の
辺りで自爆されたら大変な事になる。

 そこで味方と認識されていたアナライザーが甲板の上で待ち受け、オルタの
手を握って内部に信号を送り破壊するという手段で収束を得ると内部のタスク
レコードを回収するのだった。

 ちなみに観測員9号の心は
「火星に人類が入植したての頃9号と呼ばれる1人の観測所員が孤独に暮らして
いたのだが、ある日ウーダンと名乗る機械技師がイブという歌の上手い少女を
連れてやって来た。


 ところが老人がイヴを船に戻してしまうと9号は生まれて初めて寂しいという
感情を知りイヴを追って旅に出る。

 しかしボロボロになったイヴが海に沈むのを見ながら9号は自分もまたウーダンが
作った自動人形だと知った。」
というもので9号とイヴの関係をアナライザーとオルタに置き換えて話が進む この
EPは個人的にも お気に入りである。

 観測員9号の心をリクエストしたシロシンタは真田志郎の真田が‘しんた’とも読め
るし‘志郎’を‘シロ’と解釈すれば真田副長のラジオネームなのだろう。

コメント ( 2 ) | Trackback ( 0 )
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コメント
 
 
 
様々な可能性が (こうちゃん)
2013-12-06 10:11:09
このエピソードは今回の目玉の一つで、私も中々の出来と見てます。旧作でも新作でも、アナライザ-の人間的な部分が上手く活かされていて、ちょっとほのぼのさせてくれます。ガミラスの事が不明瞭なんですが、ガミロイドを通じて自分達と変わらない生命体という所から解明されて、敵の全容が判明するストーリーは、このヤマトの魅力を見ている人達を引き込むに十分と思います。ガミロイドが自分自身を修理したり、艦内を徘徊したりするのはテクノロジーが進化すると、こんな事が何時かは当たり前の事にもなるんだと現代の子供達にも容易に解釈出来ますね。艦内の対応の様子もリアリティーに溢れ、いい緊張感を醸し出して繰れてます。このエピソードを見ていると将来、人間より人間性に溢れるロボットが出てきそうな感じですね。アトムみたいな…。後、ヤマトラジオにリクエストした「しろ・しんた」はご推察の通り、真田志郎のラジオネームですよ。
 
 
 
やはり (こーじ)
2013-12-06 20:53:45
>こうちゃん様
 やはり しろ・しんたは真田志郎でしたか。
 真田は2199では冷徹なイメージがありますが観測員9号の心などをリクエストしたり、中原中也の汚れちまった悲しみにを愛読するなどロマンチストの面がありますよね。

 ガミロイドが自らの体を修復するシーンには驚きましたが、将来的にはこういう事もありえますよね。

 アナライザーの性格が旧作では酒を飲んだりセクハラをしたりと人間臭いロボットから、自制をするタイプに変更されてますので旧作の性格なら今回のキャラは合わなかったかもしれませんね。
 
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