ウルトラマンネクサスに登場する敵のラスボスがダークザギ。
ネクサスには光の巨人であるウルトラマンネクサスに対し闇の巨人であるダーク
ファウストやダークメフィストが登場していたのだが、それらよりも強い暗黒破壊神
といわれるザギだ。
そのザギが復活すると共にビーストも次々に発生するという、TLTの首脳陣が
最も恐れていた事態を招く。
思えばウルトラシリーズでは最初のウルトラマンにはザラブ星人が変身した
にせウルトラマンが登場するし、セブンにもサロメ星人が作った にせウルトラ
セブンが登場している。
第2期にはババルウ星人が化けた にせアストラが おなじみだが、にせキャラは
基本的に1シリーズに1回ぐらいしか登場しない。
平成に入るとマサキケイゴが作り出したイーヴィルティガや、その流れで続編の
ダイナでは人造ウルトラマンのテラノイドが印象深いが いずれも1話限りで退場
している。
ダークザギの場合は来訪者が自らの星に襲来したスペースビーストを迎撃する
ために、かつてビーストを撃退した光の巨人・ノアを模して作り上げたという
ダイナのテラノイド的な出自である。
テラノイドの場合はスフィアから支配されてゼルガノイドになってしまうのに対し、
ザギの場合は自我に目覚めて撃退するべきビーストの頂点に立ってしまうという
展開になっている。
つまり人間には善と悪の心があるわけで光の巨人を模したザギを作ったものの
来訪者達にもビーストを憎んだり恐れたりするマイナスの心があるゆえ、それに
シンクロしてザギは闇の心を持ち始めて最終的に光の巨人を憎んで越えようと
してビーストを強化させてしまったわけだ。
ただし来訪者達はザギの暴走を止めるため最後の手段で自らの星を爆破して
その破片が地球に降り注ぎ地球にもスペースビーストが出現するようになるの
だった。