高校入学先と進路は違う

　今日はコチラでは公立高校の入学試験の日だった。
　私が受験したのが ちょうど30年前、思い出すのが中学までの友人Tクンの
事だ。
　Tクンは私が小学校に入学した時に前の席に座っていた男で、 4年まで
同じクラスだった。
　中学でも3年の時に同じクラスで高校受験も西田川を一緒に受けるものと
思っていた。

　と、こ、ろ、が・・・・

　Tクンの夢は航空整備士で‘航空整備士になれる学部の日本航空高校に
進学する’と言い出した。
　今では高校野球の名門となった山梨の日本航空だが、当時はあまり知
られておらず‘それどこ？’という感じ。
　全寮制の私立のため経済的なものは大丈夫か？と思ったら ‘オヤジが
田んぼを売った金で学費は賄える’との事。

 　入学してしばらくは手紙が来たり、夏休みに帰省したときに会ったりした
ものの私が野球部だったので練習などで忙しく仲も疎遠になっていった。
　ちなみに手紙では‘セスナの免許を取る’など書かれていたが。

 　そして最後に会って6年半後の86年1月2日に中学時代の同窓会があり、
Tクンも出席していたので会う事ができた。
　　ところが私の顔を見るなりTクンは私に言った

 ‘1台 クルマ買ってくれ！’

 

‘な、なにぃ～！’

　Tクンが言うには卒業後、中国地方にある某国産自動車メーカーで働い
ているらしい。　

　つまり航空整備士ではなく、自動車メーカーのディーラーになっていたのだ。

 ‘人生どう転ぶか分からない’

と実感した同窓会だった。

　ちなみに この同窓会の〆は中学の卒業式で みんなで歌った松山千春の
‘大空と大地の中で’を全員で大合唱したのだった。